落合博満「今明かされる『オレ流采配』の真実」
「完全試合直前」山井の交代、アライバ謎のコンバート、WBCボイコット・・・

フライデー

■采配(5) WBCよりも契約

 輝かしい成績を残したオレ竜、唯一の暗部が第2回WBCだろう。落合監督は代表監督就任を固辞。ドラゴンズの選手たちも辞退したことで、「球団をあげてボイコットするのか!」と批判されたのだ。

 監督は今も納得がいっていない。自分は「優勝に向けて全力を尽くす」という中日との契約を優先させるべきであり、選手たちは〈契約書には明記されていない仕事をする場合には本人の意思が第一に尊重されるべき〉だったからだ。

「辞退理由を述べろ」との当時の論調はこう退けた。〈(故障など)選手のコンディションとは、言わば一事業主にとって〝企業秘密〟なのである〉と。

 連覇しても解任。その無慈悲な現実を突きつけられた落合監督が口にしたのは、「契約だから」という一言だった。

 オレ流とミスターとの比較、若手を伸ばすコツなど、同書には他にも落合節がビッシリ。自らの人生を采配するヒントになること、うけあいだ。

「フライデー」2011年12月2日号より