暑さ寒さも彼岸までのはずでは・・・? とボヤきたくなるほど、全国各地で気温の乱高下が続いています。
11月に入ったというのに、最高気温が25度を超える日があるかと思えば、突然次の日には10度近く下がったり、また、一日の間でも寒暖差が10度も開きがあったり。
そして、街ではマスク姿の人をたくさん見かけるようになりました。
花粉症でも鼻炎でもないのに、咳やくしゃみ、鼻水の症状を訴え、みなさん「風邪」と答えますが、「でも、熱は無い」と口をそろえて言うのです。
かくいう私も、身に覚えのない体調不良とくしゃみに悩まされています。
「これって、本当に風邪なの?」
私の出演するテレビ朝日「モーニングバード!」で、この不思議な現象を取材すると、この症状の正体が明らかになってきました。
それは、「寒暖差アレルギー」。
あまり聞きなれない言葉ですね。
まず、寒暖差の原因は、「この時期としては珍しい、夏の高気圧が日本列島に入り込んできている」ことだと気象予報士から指摘されています。
この大きな温度差の刺激が、鼻の粘膜の血管を広げ、粘膜がむくむことにより、鼻づまりなどのアレルギー症状につながっているというのです。
寒暖差による体調不良はそれだけではありません。
食欲不振・睡眠トラブル・疲れやすい・イライラするなど、自立神経に影響を及ぼしていたのです。
自律神経は、寒い時は血管を縮め体温を逃がさないようにし、逆に暑いときは、血管を広げ温度差に体を適応させる役割を果たしているのです。
しかし、その自律神経がスムーズに適応できる範囲は、寒暖差が約7度と言われています。
それよりも大きな寒暖差には自律神経が適応できず、体がアンバランスな状態になってくるのだといいます。