バリアフリーで旨い店見つけます!
王子のラーメン店

煮干しの匂いで店内に誘われる

 本コラムをご愛読いただいている皆様。連載8回目にしてようやく、めんくい鈴木の得意分野であるラーメン店の登場です。

鈴木「3年前に脳出血で倒れた後、無意識にラーメンを避けていた私ですが、もう大丈夫です」

 その言葉を首を長くして待っていたわたくしライターの山岸朋央。「チームめんくい」の調査担当としては当然のことですが、鈴木さんがかつて食べ歩いた数々のラーメン店情報が記された取材メモを参考にしつつ、連載開始時から「バリ旨」なラーメン店の目星をつけておりました。善は急げ。さあ、覆面調査に向かいましょう。

 東京都北区の豊島中央通り商店街の一角に店舗を構える「中華そば屋伊藤」。看板も暖簾もなく、出入り口はサッシのドアという、わかりにくい店構えですが、濃厚な煮干しの香りが店内へと導いてくれます。

鈴木「この匂いは食欲をそそりますね。出入口に3cmほどの段差がありますが、この程度なら私の様な杖を使う人や、車椅子利用者でも問題なさそうです」

 店内は多くのラーメン専門店同様、広くはありません。座席は12席のみ。しかし、厨房を別室に配置した店内には、カウンター席だけでなくテーブル席もあり、しかもその数は半分の6席。テーブルの高さを測ると、73cmほどでした。

鈴木「この高さならば、車椅子に乗ったままでもラーメンを楽しめますね」

 カウンター席とテーブル席の間隔も1m以上あり、移動にも支障ありません。点字メニューはありませんが、そもそもこの店は、刻みネギだけがのった「そば」(550円)と、さらに煮豚4切れがのった「肉そば」(700円)の二つしかないのです。

鈴木「煮干しの旨みを舌と鼻で堪能させてくれる和風醤油味のスープは『旨い!』のひと言ですね。硬めで歯ごたえを楽しめる自家製細麺が、このスープにベストマッチです」

 刻みネギだけがのった一杯を、スープ一滴残さず完食した鈴木さん。残すはトイレチェックのみ。店舗奥にある一般的な洋式トイレに向かいます。ほどなくして戻ってきましたが不満顔。車椅子では使いづらいようです。

 実は店舗近くに、公共施設の多目的トイレを見つけておきました。最も近いのは、店から徒歩4分弱の「豊島五・六丁目公園」で、徒歩5分弱の『豊島図書館』には二つあります。ベストではないかもしれませんが、バリ旨なラーメンと認定しましょう。

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