『広がる新しい働き方のスタイル~「コワーキング・カンファレンス2011」がベルリンで開催』

『コワーキング・カンファレンス 2011』のホームページ

 11月3日~5日の3日間、ドイツのベルリンにおいて昨年に続き今年で第2回目を数える『コワーキング・カンファレンス 2011』が開催されました。

 本コラムでもちょうど1年前、「コワーキング・スペース」について海外の潮流を紹介する記事の中でこのカンファレンスについて取り上げ、当時はまだ日本では新しいコンセプトだったこともあり、多くの反響を頂きました(『世界で拡がる「コワーキング・スペース」というムーブメント、新しい働き方のスタイル』(2010/11/23))。ただ、最近では日本国内でも数多くのコワーキング・スペースが全国に誕生し、またマスメディアでもコワーキング・スペースについての特集がされることも増え、たった一年の間に隔世の感が感じられる程、機運の高まりを強く感じます。

 今年の『コワーキング・カンファレンス 2011』にはヨーロッパを中心として世界中からコワーキング・スペースの運営者や関係者が200名以上集まり、会議のサブタイトルに「Taking Coworking to the Next Level(コワーキングを次の次元に)」と掲げられているように、より成熟したコワーキングのあり方を議論するべく、多様なアイディア、事例が紹介されたようです。私は参加した訳ではありませんが、関連ブログ、Tweet、動画等を参照しながら、概要だけを簡単にレポートしてみたいと思います。

コワーキング・スペースの成功の秘訣はコミュニティ。

 会議の中で紹介された興味深いデータとして、昨年に引き続き実施されたコワーキング・スペースに関してのオンライン調査結果があります(*調査はオンラインメディア「Deskmag」が2011年10月19日~11月2日の間インターネット上で実施し、コワーキング・スペース運営者、利用者等1500人以上(52ヵ国)が参加)。

 主要な調査結果は以下の通りです

・96%の回答者が「コミュニティ」が最も重要な付加価値と回答(2番目は「オープンさ」で93%)。スタートアップのインキュベーション施設、或はビジネスセンター等、他のオフィスシェアの形態と比較した際、コワーキング・スペースの特徴として頻繁に指摘される点として、人との繋がり、「コミュニティの大切さ」が改めて裏付けられた結果と言えます。

・「自分の所属しているコワーキング・スペースで最も気に入っている点は?」という質問項目に対しては、「人」が1番(81%)で、「ロケーション」が2番(61%)、そしてその後に運営者(54%)、価格(46%)と続きます。この点は「コワーキング・スペースに参加することで得たもの」として1番が「ソーシャルサークルが広がった」こと(93%)、その後に「ビジネス上のネットワークの拡大」(86%)、そして「生産性」(76%)というような「人」重視の点とも符合します。

 アメリカのフィラデルフィアで「インディ・ホール」を運営しているアレックス・ヒルマン氏が指摘していた興味深い点は、コワーキング・スペースを始めようとする際、コミットしてくれる、そしてお金を払って参加してくれる「最初の10人」が非常に大切である、とのことです。運営者として重要なのは、その参加者が集い、積極的にスペースに参加し、いろいろなストーリーを共有できるようなコンテキスト(文脈・雰囲気)を創ることである、と指摘しています。

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