2011.04.20(Wed)

今こそ考える!なぜ日本は食料輸入大国になったのか Vol.1

生きるためにいちばん大切な「食」の話

筆者プロフィール&コラム概要

 小麦、大豆、トウモロコシの用途はもっと幅広い。小麦は粉にしてパンやパスタ、ラーメンなどの、ケーキなどのお菓子にしたりする。大豆は、発酵させて味噌や油、納豆に、にがりを加えて豆腐に、搾って採った油はサラダ油になる。

 そして、トウモロコシはデンプン粉・コーンスターチにして、ジュースやビール、パン、ケーキ、ビスケットなどさまざまな食品に使われる。またコーンスターチは食用としてだけでなく、製紙用のコーティング剤や段ボールの接着剤、薬(錠剤)の原料にもなるんだ。

 そして、小麦、大豆、トウモロコシは、牛や豚や鶏といった家畜のえさとしても用いられる。日本の食料自給率を語るうえで、ここはとても重要なポイントになる。なぜなら、食肉や鶏卵、牛乳などの乳製品といった畜産物を作るには大量のえさが使われるからだ。

 

 

 たとえば、鶏肉を一キログラム生産するには四キログラムの飼料が必要になる。豚肉一キログラムだと飼料七キログラム。そして牛肉一キログラムだと飼料はなんと一一キログラム! 平均すれば肉一キログラムに対して飼料は七キログラムも使われるんだ。

 したがって、この三つの穀物を海外に大きく依存する日本は、肉類など畜産物の自給率も低い。

・畜産物 一七パーセント

 畜産物の消費量に占める国内生産量の比率は六八パーセントだけれど、これは"表向き"の自給率。輸入飼料による生産を除くと、畜産物の自給率は一七パーセントに低下するんだ。

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