Close up 坂本勇人
巨人 初めて明かす統一球との苦闘

フライデー
ムダな力のない、スムーズなスイングをしているからだろう。坂本の手のひらには、プロの打者には珍しくマメが少ない

「相手の投手がどうだとか、バッティングがどうだとか、技術的なことを書いているわけではありません。その時々で感じたことを、『なんで打てへんのやろ』などと思うままに書いているんです。阿部さん(慎之助、32)には、こうアドバイスを受けました。『今は書くだけでいい。たとえ殴り書きでも書いておけば、後で見返した時に、自分がどう感じていたか思い出し、必ず勉強になるはずだ』と」

 さらに坂本は、力強い言葉で続ける。

「これまで比較的順調な野球人生を送ってきましたが、必ず厳しい年が来るだろうと覚悟していました。今季は僕にとって、乗り越えるべき〝良い壁〟だと思っています。悔しい経験を活かせるかどうかは、今後の僕の行動次第でしょう。将来的には3番や4番を打ち、チャンスで必ず打点を稼げるような勝負強いバッターに成長してみせます」

 原監督が「将来のジャイアンツにおける彼の存在は、非常に大きなものです」と絶大な期待を寄せる坂本。不調でもリーグトップの得点圏打率3割6分5厘を記録している〝巨人期待の星〟は、クライマックスシリーズ、そして日本シリーズでの復活を誓う。

「フライデー」2011年11月4日号より