【最終章スタート】「平家はなぜ滅亡したのか?」犯人は源氏ではない・・・通貨王・平清盛、最後のミスに迫る!

 いよいよ、最終章を迎えました。

 前回までの第二部で、平清盛は宋銭普及を成功させ、平家の経済的栄華は頂点に達した、と思われました。

 ところが、それから間もなくして平家は滅亡し、歴史の表舞台から退場します。

 巨万の富を得たはずの平家が、なぜこうもあっけなく滅亡したのでしょうか。

 今回からスタートする「最終章」のテーマはズバリ、「なぜ平家は滅亡したのか?」です。

「源頼朝」登場!

 「平家滅亡のとき」---それは1185年、源氏の攻撃から海へ逃れた平家が「壇ノ浦の戦い」で喫した壊滅的敗北をいいます。海に飛び込むしかなかった一族の悲劇は、平家物語のクライマックスとしてあまりにも有名です。

 そして、その後の源氏による徹底的な平家落人狩りによって、一門はほぼ根絶やしになるのです。

 もちろん、これは「平家滅亡」というストーリーの最終地点でしかありません。

 この連載で解明すべき謎は、「滅亡を避けることができなかった本当の理由」です。

 この謎に迫るべく、まずは治承4年(1180年)8月の「源頼朝挙兵」にさかのぼります。

 この年の4月、時の権力者・後白河法皇の皇子であった以仁王(もちひとおう)は、
「平家を打倒するぞ!」

 という令旨(りょうじ・皇族による命令書のこと)を出し、それが各地の勢力の元に送られます。その中の一つが、源頼朝のところにも届いたのです。

 世に言う「以仁王の乱」ですが、これ自体は謀反に気づいた平家が反撃に出て、早くも5月に鎮圧されます。

 ところが、時すでに遅し。

 彼の令旨は、各地で平家打倒の機運を高める起爆剤となっていました。平家はこれらの勢力の存在に危険を感じます。

 一方その頃、源頼朝は、まだ都の様子を探りながら静観していました。

 しかし、反乱を未然に防ごうとした平家が、
「以仁王の令旨を受け取った勢力は、すべて追討する」

 と決めて準備し始めました。それを知った頼朝は、
「このままでは平家にやられる・・・むざむざと殺されるぐらいならば!」
と挙兵したのです。

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