Close up 吉田麻也
VVVフェンロ「焦燥感を 力に変えて」

フライデー プロフィール
オランダで2シーズン目を迎えた。チームが本拠を置くフェンロ市はドイツとの国境にある小さな町だ

「信頼を得ているかは分からないけど、期待はしてもらえているような気がする。ただ、まだまだ僕には足りない部分があるし、南アフリカ大会を戦った(中澤)佑二さんや(田中マルクス)闘莉王さんに比べたら、オーラもない」

 吉田が所属するVVVフェンロはオランダ1部リーグで下位に苦しみ、今季はまだ1勝もしていない(10月3日現在)。若い選手が多いチームは、ふとしたことで崩壊する。チームが勝利から遠ざかる日々は、DFにとって失点を負う日々でもある。

「ビッグクラブでプレーしていれば、チームメイトが引っ張ってくれる部分もあると思うんですけど、フェンロでは僕がチームを引っ張らないといけない立場。そういう意識で過ごしている。目標としてはW杯の2年前くらいまでには、〝勝つことが当たり前〟という環境の大きなクラブでプレーしたい。そのためにも試合でのアピールが重要。そういう意味で代表戦は大きなアピールの舞台です」

 北朝鮮戦の一撃は、代表の生存競争においても重要なアピールとなった。

「前回のW杯では、大会直前でメンバーが入れ替わった。ずっとレギュラーで出ていた選手がそれを奪われたんです。いくら試合に出ていても、調子が少しでも悪くなれば、すぐに佑二さんや闘莉王さん、新しい選手が呼ばれる---という危機感はあります。僕はずっと代表に入れず、そのチャンスを待ち続けてきたから、そこを目指して頑張っている人たちの気持ちが痛いほど分かる。一度消えかけたから、消えていく寂しさも知っている。だから、油断できないんです」

 彼は日の丸を背負いながらもジリジリとした思いを抱えている。気を抜けば楽になれるが、目指すべき場所はもっと高いところにある。だからこそ、満足はできない。良いことも悪いことも、すべての現実を危機感という力に変えて、『もっともっと』と自身をけしかけ、男は孤独に鍛錬を続けている。

取材 寺野 典子
撮影 千葉 格

「フライデー」2011年10月21日号より


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