斎藤佑樹(日ハム)VS.澤村拓一(巨人) 「2大新人のアキレス腱」

好対照な二人を徹底比較!元投手、評論家、番記者が丸裸にするッ!
フライデー プロフィール

 打者の心理を読んで、虚をつく投球ができれば、持っているボールにそれほど威力がなくてもアウトはとれる。超能力者ですよ、あいつは』と明言しています。番記者らに食事に誘われた時、どの店を予約したか、ピタリと当てたこともありました。相手の心理を読めるからこそ、ノムさん(野球評論家の野村克也氏)ら、大先輩のハートをワシ掴みにできたのでしょう。

 それでいて、自分に不都合なことは聞き流す。近づいてくる野球評論家たちのアドバイスは、ほとんどを 〝柳に風〟とばかりにスルーしています。『尊敬しています。すべてを吸収したい』と言っていたダルビッシュのアドバイスも、実際に取り入れたのは股関節のトレーニングなどほんの数種類。したたかですよね(笑)」

 スタイルも性格も好対照な二人だが、はたして開幕後も黄金ルーキーとして輝き続けられるだろうか。佐野氏が占う。

「セ・リーグはパワーピッチャーが少ない。これは澤村にとってかなり大きいですね。交流戦でセのチームがパに勝てないのは、パワーピッチャーに慣れていないのが原因ですからね。早い段階で勝ち星を拾えれば、一気に行くかもしれません。1年目に20勝した上原より上と言われているワケですから・・・。疲れなどで失速しなければ、15勝はできるピッチャーだと見ています」

 開幕5戦目のオリックス戦での先発が内定している斎藤はどうか。

「感心するのはアウトコース低めにコントロールしようという意識の高さ。ピッチングの基本なんですが、これがなかなかできない。ついつい自分の自信があるボールで勝負したくなるものなんです。メリハリつけたピッチングも彼の持ち味。先日の巨人戦もそうでしたが、ランナーを背負って、いざ勝負となった時に球速が上がる。

 ギアが一つ入るんです。だから、バッターは差し込まれてしまう。北別府さんに似てると言われますが、私は郭泰源(元西武)を思い出しました。コントロールが良くて、142km/hぐらいの真っ直ぐでポンポンとストライクを取るんですが、ピンチとなれば一転、149km/h出してバッターを抑えこんだあの大投手を。

 とはいえ、今のままでは、苦しいでしょう。スライダーをストライクゾーンに出し入れできるコントロールは大きな武器ですし、ゲームはしっかり作るでしょうが、10勝10敗くらいのピッチャーかなと思います。もう少し真っ直ぐのキレを良くしないと、普通ならファウルになるボールも、とらえられてしまう。ただ、繰り返しになりますが、ピッチングのレベルは高い。真っ直ぐをたまに変化させたりするなど、底が見えない。伸びしろがまだまだあるように感じます」(佐野氏)

 シーズン終了後、笑うのは澤村か、斎藤か。あるいは両者か。

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