「リバウンドしない」「夕食は好きなものを食べる」名医のダイエット

本邦初公開!
週刊現代 プロフィール

「血液中に糖が急速に流れ込み、その糖を燃焼させるため、すい臓からインシュリンが大量に分泌されます。このインシュリンは利用しきれなかった糖を脂肪組織に蓄積する作用があり、肥満になりやすくなります」

また、食べる順番を工夫することにより、満腹感も得やすくなり食べすぎることも少なくなるという。

サラダまずは野菜から! Photo by Louis Hansel on Unsplash

福田医師はウォーキングも実践している。

「通勤のため毎日往復で40分ほど速足で歩くようにしていたら、自然に体重の減りが良くなってきました。食べる順番の工夫とウォーキングを組み合わせることで、毎月1kgずつ減っていき、一番太っていたときは、身長170cmで、体重74kg。それが10kg減の63kg前後となり、リバウンドもありません」

1日2食でいい

ユニークなのは社会保険中央総合病院(東京・新宿区)内科部長・山田春木医師(57歳)のダイエット法だ。わずか10ヵ月で体重103kgから83kgへの減量に成功した山田医師は、ダイエットを実行するにあたり、「これまで体に良いとされてきた健康常識をすべて無視した」という。

 

山田医師が無視した「健康常識」の例は次のようなものだ。

●1日30品目は食べよう

「30品目も食べたらオーバーカロリーになって当たり前。太り気味の中高年が健康に良いと誤解して、余分なおかずに手を出したら、ますます太ってしまう」

●お酒を飲むときは、必ず一緒に何か食べる

「お酒を飲む際につまみを食べすぎると肥満の原因になります。私は肝臓が専門ですが、すきっ腹で酒を飲んだからといって、肝臓に悪いということはありません。肝臓を悪くするかどうかは、飲酒量の問題で、飲んだときに胃が空っぽであることとは関係ない」

●コーヒー、紅茶には砂糖を入れない

「スティック砂糖1本4~5gは最大に見積もっても20kcalしかない。ダイエットを始める前の私は毎日、ブラックコーヒーを飲んでいましたが、口が寂しくなり、クッキーなどに手を伸ばしていた。砂糖入りのコーヒーを飲むほうが、甘いものを食べたいという欲求を抑えられます」

●食事を抜くダイエットは不健康。きちんと1日3食を心掛けよう

「1日3食とらないと体に悪いという健康常識は、過食のためにメタボ化している中高年の実情にそぐわない。私の言いたいのは、健康常識にとらわれすぎず、自分の生活環境や性格、好みに合ったダイエットをすべきだということです」

同様の考えで、循環器内科医・大阪大学大学院医学系研究科准教授の石蔵文信氏(55歳)は、「1日2食ダイエット」を実践中だ。

実は石蔵氏、以前から体重が70kgを越すたびに、食事の回数を減らすダイエットを繰り返してきた。

「1日2食を1週間続け、その後、1日1食にするとすぐに7~8kgは体重が落ちる。そこで、また2食に戻し、さらに3食に戻すダイエットを続けていたんですが、あるとき、わざわざ3食に戻す必要があるのか疑問がわいて、1日2食で通すようになったんです」

石蔵氏の朝食は朝7~8時頃。午後2時頃になると小腹がすくので、少しばかり大福など甘味を食べる。

「甘いものを食べると血糖値が上がり、空腹感が消え、夕食まで食事をせずにすむ。2食+間食の食生活をしていれば、体重も自然と減っていきますよ」

実際、1日2食を続ける石蔵氏はリバウンド知らずで、身長173cmで体重65kg前後を維持している。