「リバウンドしない」「夕食は好きなものを食べる」名医のダイエット

本邦初公開!
週刊現代 プロフィール

NPO法人「寝たきり半分推進協議会」理事で地域医療に取り組む長野市大岡診療所所長・内場廉医師(52歳)は、「体重を計るだけダイエット」で大幅な減量に成功した。'05年12月の段階で、内場医師は身長181cmで体重122kg。それが、わずか6ヵ月で41・5kgも痩せた。

計るだけダイエット「計るだけ」でいい? Photo by i yunmai on Unsplash

「朝起きて、体重を計り、記録するだけ。これで2週間で14kgも痩せることができた。それは、明日は今日よりも軽くなりたいという欲が生まれるからです。そうすると自然とお菓子を食べなくなったり、ウォーキングをしたり、自分から痩せる努力をするようになっていくんです」

このダイエットの大切なポイントは二つ。一つは毎日欠かさず体重を記録すること。内場医師の診察室の前には体重計が置かれ、乗ると目の前にカレンダーが貼ってある。そこに体重を書き込んでいくのだ。そしてカレンダーは昨年、一昨年のものも脇に貼ってあるため推移も簡単に分かる。

「朝、前日よりも800gも体重が増えたら、その日は間食する気にならない。意識が変わるんです」

ポイントの二つ目は停滞期があることを知ること。停滞期とは、減量に対して身体が防御反応を起こしエネルギーを蓄えようとする期間。どんなダイエットにもこの体重が落ちない時期があるが、そこであきらめないことが、肝心だと言う。

「多くの人がそこで、ガッカリしてやめてしまう。でも、この時期は実はそれまでのダイエットが成功している証拠。私は40kg落とす間に停滞期が6回ありました。それを乗り越えれば必ず痩せることができます」

 

糖尿病治療の名医として知られる「しんクリニック」(東京・大田区)の辛浩基医師(52歳)も、毎日、体重計に乗っている。辛医師は79kgあった体重を、食べ方の工夫など無理なく続けられるダイエット法を組み合わせ、2ヵ月で6kg減らすのに成功した。

「それまではつけ麺にハマっていたんです。でも、炭水化物だけの食事は肥満の原因になる。外食のおすすめは和定食でご飯少な目です。これまで炭水化物中心の食事をしていた人は、完全に抜かなくてもそれだけで、減量につながります。またビールの原料は麦で、炭水化物ですから、それを控えるだけでも違います」

「食べる早さ」もポイントだ。栄養の吸収を高める早食いは肥満につながる。よく噛んで時間をかけるのが、太らない食べ方である。

食事面の注意と並行して、辛医師は有酸素運動のやり方にも工夫をこらした。

「僕も一時はジムへ通っていましたが、自宅で手軽に有酸素運動ができる方法はないかと考えて、相撲の四股を10分間、寝る前に踏むことにした。走るよりはカロリー消費は少ないですが、息が上がって有酸素運動になります。腰や股関節のストレッチにもなるし、続けていると足腰がしっかりしてくるのが実感できます」

同じく「食べ方」をひと工夫することで、10kgの減量を成し遂げたのが、糖尿病の専門医で、「ふくだ内科クリニック」(大阪・淀川区)院長の福田正博医師(54歳)だ。福田医師の工夫は「食べる順番」にあった。

「食事はまずしっかり野菜から食べるんです。歯ごたえのある野菜をよく噛んで食べ、次にタンパク質である魚や肉を摂り、最後に炭水化物であるご飯を食べる。外食でも定食だったら、トンカツの付け合わせのキャベツから食べるんです。最初に食物繊維を取ることで、脂肪や炭水化物の消化・吸収がゆっくりとしたものになり、その結果インシュリンの分泌が少なくてすみます」

インシュリンがポイントなのだ。もし、ご飯を最初に食べるとどうなるのか?