【保存版】「逆引き!病気事典」 放っておくと、大変なことになる

それは命に関わる病気のサインです!
週刊現代 プロフィール

〈食欲の異変〉

糖尿病、特にかかってすぐのときは、体内の糖が不足するため食欲が増します。

一方、食べ物の好みが急に変わった場合も気をつけて。それまで好物だった肉が急に嫌いになり、見るのも嫌になったというケースでは、胃がんの疑いがあります」(石川医師)

また、空腹感はあるのに、食べるとすぐにお腹が一杯になってしまう場合も、胃がんの可能性がある。

「胃の出口のそばにがんができると、食べ物が下に降りにくくなるので満腹になってしまうんです」(菅原医師)

糖尿病で足がつる

菅原正弘医師は、東京都糖尿病協会会長も務める

■手・足の症状

〈爪の異変〉

「爪の色から赤みがなくなり青白くなっている場合は、貧血や血液循環の障害が起きています。

さらに爪全体が白くなっているなら、慢性の腎臓病糖尿病が考えられる。糖尿病が進行すると、痛みを感じないまま爪がはがれてしまうこともあります」(石川医師)

〈手のひらが赤い〉

「手のひらの赤み、特に親指や小指の付け根のふっくらした部分が赤い場合は『手掌紅斑』という、肝硬変や慢性肝炎に特徴的な症状を起こしている恐れがあります」(石川医師)

〈手足のしびれ〉

糖尿病による神経障害は足のしびれから始まります。足の裏がじんじんする、湿った靴下を履いているような感じがする、足を触られたり固いものを踏んでも気付かない、といった症状が出ます。

また、眠っているときに足がつる、こむら返りを起こしやすいというのも糖尿病に特徴的な症状。糖の代謝が悪くなると、タウリンが不足するため足がつりやすくなるのです」(菅原医師)

感染症の『ギラン・バレー症候群』による足の筋力低下も近年増えてきているという。

「これは女優の大原麗子さんが亡くなった病気で、足の先から体幹部へ徐々に筋力の低下が進んでゆき、最後には呼吸困難に陥ってしまうというものです。

原因のひとつは、鶏肉に多く潜んでいるカンピロバクターという細菌で、一部の感染者がギラン・バレー症候群を発症することがある。

怖い病気ですが、足が動かしにくいという段階であれば、十分治療できます」(山中医師)

〈手の甲の静脈が浮き出ている〉

「手の甲の静脈は、腕を下ろしている時は膨らんでいますが、腕を肩の高さくらいまで上げると、膨らみが消えるのが普通です。

しかし、肩より上まで腕を上げても、手の甲の静脈が膨らんでいる場合、静脈の圧力が高い、つまり心機能が低下しているしるしです。心臓のはたらきが弱まると、静脈血が心臓に戻りにくくなるので、舌の裏と同様に静脈が膨らみます」(石川医師)

■泌尿器、便の症状

〈尿の色がおかしい〉

「健康な人の尿は透明、もしくは淡い麦わら色をしています。しかし、何日もの間ビールのような色の尿が出る場合は、腎臓や膀胱の病気の可能性が高い。

また、尿が赤みがかっている場合、血液が混じっています。こうした血尿に腹痛が伴う場合は、腎結石尿管結石の疑いがあります。

血尿以外に症状がなくても、腎臓や尿管、膀胱のがんができているかもしれませんから、注意が必要です」(石川医師)

〈尿のキレが悪い〉

尿の出が悪い、残尿感がある、夜に何度もトイレに行きたくなるのは、前立腺肥大の症状だ。50代以上の男性の5人に1人がかかるといわれ、悪化すると膀胱に負担がかかって腎炎を引き起こすことがある。

〈便の色がおかしい〉

「健康な人の大便は黄褐色ですが、もし粘土のように白っぽい便が出たら、胆石やがんによって、胆のう閉塞が起こっている可能性が考えられます。

鮮やかな血の色の便が出た場合、内痔核(いわゆるイボ痔)からの出血のほか、直腸がん潰瘍性大腸炎結腸がんの疑いもある。

また、黒っぽく、強い腐敗臭のする便が出るようなら、大腸がんの恐れがあります」(石川医師)

冒頭に紹介した原元氏は、「便潜血は、大腸がんの重要な兆候です」と注意を促している。

「用を足した後、見ずにすぐ流してしまったり、異変に気づいても恥ずかしがって検査を受けず、手遅れになるケースもあるようです。便は健康のバロメーターですから、必ずチェックしてください」(原元氏)

〈朝勃ちがなくなった〉

早朝勃起、俗に言う「朝勃ち」は、睡眠中の内臓の活動にあわせて起きる男性の生理現象だ。しかし、これがなくなると、動脈硬化のサインかもしれない。

男性ホルモンには血管を保護する作用があるのだが、加齢によってこれが減少すると血管が硬くなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる。動脈硬化は細い血管から始まるので、全身に先立って陰茎で動脈硬化が起こるのである。

■その他

〈睡眠中に突然目が覚める〉

夜中に急に目が覚めたり、早朝に起きたきり眠れなくなるのは、一般には加齢によって体内のリズムが狂うせい。しかし、高血圧のために交感神経が興奮している場合も、睡眠中に目が覚めてしまうことがある。