【保存版】「逆引き!病気事典」 放っておくと、大変なことになる

それは命に関わる病気のサインです!
週刊現代 プロフィール

■口の症状

〈ろれつが回らない、言葉が出にくい〉

「ろれつが回らない、口がしびれるといった症状はまず脳梗塞を疑いますが、こうした症状が短時間で治まるときは、脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作かもしれません。一時的に脳の血流が悪くなるもので、近いうちに本格的な脳梗塞が起こる可能性があります」(菅原医師)

高齢者にみられる口が勝手にモゴモゴと動く症状や、口が左右で歪んでいるのも、脳梗塞のシグナルの場合がある。

「口をイーと横に開いてみて、左右対称になっていなければ注意です」(菅原医師)

加えて、がんの場合にも言葉に障害が出ることがある。ろれつが回らないことに加えて、足元がふらつく場合は大腸がん、腹が張る、胃が痛い場合は胃がんが疑われる。

〈舌の異変〉

「舌の裏側を走る静脈がふっくらと隆起しているのであれば、心不全の疑いがあります。心臓の働きが弱ると、身体のあちこちで静脈の圧力が高くなり、血管が膨らんできます。舌の静脈は変化がわかりやすいのです」(石川医師)

〈口と目がひどく乾く〉

「中年以降になると、唾液の分泌が減って自然と口が渇きやすくなりますが、やたらとのどが渇くという人は、糖尿病かもしれません。のどの渇きとともに、尿の量が増えたり、疲れ目といった症状があれば、検査を受けてください」(石川医師)

〈口の中に白い部分がある〉

多くはストレスやビタミン不足をきっかけとする口内炎だが、痛みがないものの、口の一部が白いというときは白板症という病気の疑い。

40代以上の男性に多くみられ、2割弱ががんに変わってしまうという症状で、煙草やアルコールなどの刺激物が原因のひとつである。

目が回ると脳が危ない

■のどの症状

〈食べ物がつかえる〉

「食べ物を飲み込むとき引っかかる感覚がある場合、食道がん食道拡張症がまず考えられますね」(石川医師)

食道がんの発症はほとんどが60歳以上の男性で、喫煙・飲酒をともに好む人に多い。

〈声がかすれる、咳や痰が出る〉

「特にのどを酷使したわけでもないのに声がかすれるという人は、心臓肥大の疑いがあります。心臓が肥大すると、声帯の筋肉を司る『反回神経』が圧迫され、声帯が麻痺するために声がかすれるのです。心臓肥大は心機能の低下をもたらすので、声のかすれが治まらないようなら、念のため医師の診察を受けてください」(石川医師)

また、風邪でもないのに咳や痰が多い、痰に血が混じるときは、肺や気管支の炎症、最悪の場合肺がんかもしれない。いずれにしても、喫煙者が非常にかかりやすい病気だ。

〈首筋、胸などに放射状の赤い斑点がある〉

「皮膚の血管が拡がり、クモの足のような放射状の斑点ができるのがクモ状血管腫です。肝硬変によって肝機能が著しく下がり、エストロゲン(女性ホルモン)の分解ができなくなるために発症します。指で押すと消えてしまうのが特徴です」(菅原医師)

■目の症状

〈まぶたが腫れる、たるむ〉

「朝起きてからしばらくたっても、まぶたのむくみが引かない場合、腎炎のせいで水分がたまっている可能性があります」(石川医師)

これに加えて、ものが二重に見える、ひどい疲労感があるというときは、重症筋無力症が懸念される。中高年の男性に多く、筋力の急激な低下から、呼吸不全に至ることもある危険な病気だ。老化によってまぶたが下がるのは自然なことだが、もし該当する症状があれば要注意。

〈視野が狭くなる〉

日本人の失明の原因で最も多いのが、意外にも糖尿病網膜症だ。

「糖尿病では、網膜の毛細血管が障害を起こし、視力の低下や視野が狭まるといった症状が出ます。しかし、はっきりした自覚症状があるのは網膜の中心部にある『黄斑』というところに障害が起こったときで、それ以外では失明の一歩手前まで症状がないということもあります」(菅原医師)

また、視野の鼻側が欠け、痛みや頭痛、吐き気が伴うのは緑内障の症状だ。緑内障による視神経障害はもとに戻らず、失明につながるケースも少なくない。

〈まぶたの裏(結膜)が赤い〉

健康な結膜はピンク色だが、爛れたように赤く、同時にかゆみや痛みがあるのなら、結膜炎のことが多い。

しかし、かゆみや痛みがないのに結膜が赤いという場合、赤血球が増加する『多血症』かもしれない。

「多血症は40歳以上の男性に多く、結膜が真っ赤になるほか、頭痛や目まいが伴います。多血症の人の血液は粘り気が強いので、脳卒中や心筋梗塞の引き金になる。早めに医師に相談するべきでしょう」(石川医師)

〈目まい〉

煙草を吸う人や高血圧など、健康リスクがある50歳以上の男性が目まいを訴えた場合、山中医師は小脳の異常を疑うという。