2011.09.29(Thu)

田原総一朗×浅川芳裕×福島の農業経営者たち「農作物の安全、国民の安心のために何をすればいいのか」

『現代ビジネス@福島』キックオフ座談会VOL.2

筆者プロフィール&コラム概要

浅川: これまで取材した限りでは、環境省は「合法だ」と言っていて全然動かなかったし、経産省は「原子力対策本部に聞いてくれ」という話で、東電もまた「合法だと認識しております」ということですから、だから全然謝らなかったんですね。農水省は「環境規制を超えたものでないと対応できません」と。

 6〜8月まで農地を計測したんですが、じゃあ計測してどうするのかという話は決まっていません。計測結果はホームページや新聞でちょっと発表されただけで、そんなのはアメリカが3月に300m上空から計測した結果とほとんど同じで、3月時点でわかっていることなんです。

田原: 2、3日前に細野豪志に電話で聞いたのは、政府が福島県の放射線の濃度を25日に発表するんだということなんだけど。

浅川: どのデータの発表かはわかりませんが、少しずつ時間を空けながら何らかの意味合いを込めて発表していますね。土壌検査の結果については、すでに発表されていますね。

田原: そうすると、3月に原発の事故が起きて放射性物質が空中に飛散して土壌が汚染されたわけだけれど、当初は線量が高かったとしてもそれがだんだん低くなってはいるのかな。

浅川: それはもちろん下がってはいますけれど、空気中の濃度と土壌の濃度は関係がありますから、土壌の表面の濃度を下げていくしかないですね。

田原: 汚染された表土は削るしかないのかな。

浅川: 先ほど申し上げたように、反転耕で混和するという手法もあります。たとえば公園や小学校の除染では、表層を削ることしかやっていませんよね。でもそれでは削った土の置き場所の問題が出てきて、高濃度の危険な表土が集積されますよね。それよりはむしろ混和するほうが安全です。

 その場合、農家の方はたくさんトラクターを持っていますから、表土を反転して混和する機械をトラクターで牽引して、農家の方がそれを公共事業として請け負ってもいいわけです。日本は世界でも有数のトラクター大国ですから、何万台何十万台もトラクターがあるわけで、東京や大阪から来る企業に委託事業としてやらせるよりも、農家の方にやってもらって、そこにお金が落ちればいいわけです。それが本当の復旧復興につながると思います。

以降 vol.3 へ。

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@福島

福島県から、福島の、そして日本の未来を考える。ときには東京からも情報を発信します。