住宅ローンは電話一本で安くなる

こんな裏技があったのか 800万円下がった人も!
週刊現代 プロフィール

 聞くと拍子抜けしてしまうかもしれないが、基本はこれだけなのである。これで住宅ローンが軽減されるなら、相談しない手はないだろう。

早くやった方がいい

 ただし、「誰もが金利の引き下げに成功するというわけではなく、出来ない場合もあることに留意してほしい」と言うのは生活設計塾クルー取締役で、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵氏。

「金利低減とは当初交わした約束を変えるということであり、非常に特殊な手段です。これまでの返済に滞りがないかどうか、すなわち銀行にとって優良顧客かどうかによって交渉の可否も異なるので、注意が必要です。また、確かにこの方法はローン借り換えのように諸費用もかかりませんし、手続きも楽です。しかし、場合によっては借り換えを行う方がお得なこともあります」

 金利引き下げ交渉は、これまでの返済実績や銀行との関係によって引き下げ幅やその可否が変わる。いくら得するかはケースバイケースなので、「住宅ローンを安くするひとつの手段」と考えて、他の選択肢も考慮し比較検討をした方がよい、と深田氏は言う。また、前出の藤川氏は「金利引き下げ交渉は、早めに行った方がいい」と助言する。

「金利引き下げの総数は全国で徐々に増えていると聞いています。いままではほとんど知られていなかった交渉術が公になって、みんなが相談に駆け込むと、金融機関の収益悪化につながり、今後は相談に応じなくなる可能性がある」

 事実、京都銀行の広報担当者は本誌の取材に「(金利交渉の)相談は月に約50件。100件に達した月もありました」と答え、金利交渉の相談件数が毎月一定数あることを示した。これがもっと知られるようになれば、その数はさらに増え、銀行の経営を圧迫し、銀行側も何らかの対策を講ずることになるだろう。

 ただ、金融庁の担当部署は「各金融機関によって交渉に応じるかどうか、積極性には差があるようです」と認めた上で、「もし支店レベルで応じてくれない場合は本店に相談し、それでも解決しない場合、金融庁の『金融サービス利用者相談室』に相談いただければ、場合によっては当該銀行を指導することもあります」と答えた。いまなら銀行側も交渉の要求に応じざるを得ない状況にあるようだ。

 うまい話にはウラがあるものだが、今回紹介した交渉術は、金融機関が応じさえすれば純粋にトクをするもの。住宅ローンにお悩みの方は、一度借入先の銀行に相談してみるべきだろう。早い者勝ち、かもしれないのだから。

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