婚約者が末期がん。
すべてを捨てて結婚するべきでしょうか。

婚約者が末期がん。すべてを捨てて結婚するべきでしょうか。

 私は、45歳の勤続25年の独身女性です。

 20代から親の介護で婚期を逃し、病気で子供を授かることもできません。

 毎日、家事、仕事、介護に追われている私を生涯の伴侶として選んでくれた大切な彼が今年の4月に末期がんと判明。

 ステージⅣですでに手術不能。現在、抗がん剤の副作用の中、独り暮らしをしています。

 遠方に住んでいる弟夫妻に親の介護を引き受けてもらえたので、4月に彼と入籍する予定が彼のがんが判明し、ストップ状態。

 ストップした理由は、私にあります。彼の住まいから私の勤め先までは通勤できる距離ではないので、彼の看病をするには、私は仕事を辞めなければなりません。休職中で復帰も難しい彼とふたりで高額な治療費を支払って生活するには経済的かなり厳しいです。私も腎臓病を患っている身ですので、無理はできません。

 重い病なのに、独りで生活している彼が心配ですし、いつまで彼と過ごせる時間があるのか・・・。そう思うとそばにいれない自分がくやしいですが、生活の不安があり、そばにいてあげることができない状態です。

 一度しかない人生。何もかも捨てて彼のもとへ行くべきか悩んでいます。

 自己中心な自分に怒りを感じる毎日です。

(40代・会社員)


 ようこそメールをくださいました。やりきれない思いで拝読させていただきました。

 あなたも女性として恋をし、結婚もしたかったでしょう。しかし親の介護、仕事を一生懸命し、自分の病気とも向きあってこられたのですね。よくここまでやってこられました。

 その中、彼がおられるということに私は安心しました。

 そんな彼が末期の癌とは。言葉も出ません。

 これはあくまでも、おせっかい坊主のアドバイスとして聞いていただきたいのです。

寿命とは、今の年令まで生きることができた「いのち」そのものを寿ぐこと

『女の覚悟-ひとり悩むあなたへ贈る言葉 』
著者:川村 妙慶
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 たとえ彼と一緒にいる時間が少なくても、これからのあなたの時間は彼と共に過ごしてほしいのです。あなたは心から支えあえる人と出会いました。あなたの苦しいときもきっと勇気づけてくれたのではないでしょうか。だったら、これからはあなたが彼を見守ってあげてほしいのです。

 金子大栄師は、
「人生は長さだけではない、幅もあれば深さもある」とおっしゃいました。

 私たちは「どれだけ生きたのか?」と寿命の長さで人間の価値を決めてはないでしょうか。「あの人は50で死んでしまった」とか「あの人は100才まで生きてご長寿だ」とか、長生きすることがすごいことなのだと思われているようです。なんと言っても年齢は数字で勘定しますから、基準にしたり比較したりしやすいのです。

 しかし、自分の思うようにならないのも人生です。長生きしたくても病気や事故で亡くなる方もあります。逆に「早く死にたい」と思っても、なかなかそうはさせてくれない。生きていることに不満をもちながら生き続けている人もいます。

 寿命とは、誰と比較するのではなく、今の年令まで生きることができた「いのち」そのものを寿(ことほ)ぐことなのです。

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