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週刊現代 プロフィール

「カルチノイドは『がんのようなもの』という意味の名称ですが、がんとして扱っていいでしょう。いろいろな部位に出る高分化がんの一種ですが、抗がん剤も放射線も効きにくい。がん細胞がホルモンを出すのですが、そのせいで痛みなどの症状が出ます」

 血管内治療の専門家である中村氏は、その部位に行く血流を止める血管内治療を行う。それで腫瘍がある程度縮み、いったん痛みは治まるが、そのうちまた出てくる。

「未分化がんのように、すぐ死亡するということはないけれども、悪性度が低い分、5年も10年も身体に巣くって、患者さんはじわじわ痩せて、じわじわ苦しみ、弱っていく。長い間、痛みなどがあるので、単純に悪性でなくてよかったとは言えないのがカルチノイドなのです」(中村氏)

 似たようながんに、膵内分泌腫瘍がある。その中に、ガストリンというホルモンを出す膵臓の細胞ががん化したものもある。このがんに罹ると、胃酸が大量に出る。そのため頻繁に胃潰瘍になり、苦しむことになる。

「その場合は胃も膵臓も取ってしまうのですが、それで治るわけではありません。腫瘍は肝臓やリンパ節に転移して、そこでホルモンを出し続ける。患者さんは延々と痛みに苦しむ羽目になります」(中村氏)

スキルス性がんが消滅した

 それでも、治療法があればまだいい。稀少がんの中には、ほとんど治療法がないものもある。前出の西原氏は言う。

「悪性髄膜腫は、手術で取りきれれば治りますが、取りきれなければ治療法はありません。抗がん剤も放射線も効かない。