タイムズ紙が選ぶ「今年の人」には、フェイスブックの創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が選出されました。1月中旬には、フェイスブックの創業を描いた映画「ソーシャルネットワーク」の公開も控えており、ウェブに興味がない人の間にも「フェイスブック」という言葉が広まりつつあるように思います。
しかし、現時点でのフェイスブックは多くのユーザーにとって「つまらない」サービスだと私は考えています。よほどのことがない限りは、アカウントを取得したところで何が面白いか分からないでしょう。これをお読みになっている皆さんの中でも、とりあえず登録したけど全くアクセスしていない、という方も少なからずいるでしょう。
フェイスブックの楽しさの核心は「親しい友達とのコミュニケーション」にあります。そして、それを行うためにはフェイスブック上でまず「友達関係」を築く必要があります。
登録したばかりの段階では、友達の数は数名~十名程度が良いところでしょう。その程度の数では、アップデートされる友達の近況も少なく、アクセスしたところで価値のある情報は現れません。また自分の近況を伝えても、誰一人反応してくれず、寂しい思いをしてブラウザを閉じたくなるのが関の山です。
個人差もありますが、50名~100名程度の友人関係を築くことができたとき、フェイスブックは魅力的なサービスとなるはずです。アクセスすれば親しい友人の近況を知ることができ、近況をアップデートすればすぐに友人からの「いいね!」やコメントが集まるようになります。こうなってくると、フェイスブック中毒の症状すら起こしかねません。