がん・脳卒中・糖尿病ほか「病気になりやすい人」の特徴

身長・血液型・学歴・家族構成で分かる
週刊現代 プロフィール

「私たちは胎児のとき、男性ホルモンのテストステロンと女性ホルモンのエストロゲンを浴びて、脳の異なる領域を発達させますが、テストステロンには薬指の成長を促す働きがある。つまり薬指が長い人は、多くのテストステロンを浴び、相対的にエストロゲン量が少なかったと言える。変形性関節症は、エストロゲンが欠乏すると発症しやすいので、指の長さでリスクを見ることができるのです」

ちょっと話はそれるが、この指の長さが、「男性らしさ」「女性らしさ」を見分ける基準にもなる。薬指の長い人は前者、人差し指の長い人は後者というわけだ。

薬指の長い児童は読み書きよりも計算のほうが得意というイギリスの研究論文もある。さらに、英・ケンブリッジ大学の研究チームが金融トレーダーを調査したところ、薬指のもっとも長い男性が、もっとも短い男性よりも20ヵ月で11倍もの利益を出した──との報告もあるのだ。

血液型や指の長短は変えようがないが、日常生活を少し変えることで、大きなリスクを回避することはできる。そのひとつがテレビの視聴時間だ。

オーストラリアのベーカーIDI心臓・糖尿病研究所では、男女8800人の8年間にわたった調査により、テレビを見すぎると寿命が縮まるというなんとも恐ろしい結果を発表した。

1日の視聴時間が1時間増えるごとに、死亡リスク全体が11%増加し、なかでも心血管疾患による死亡のリスクは18%、がんのリスクも9%増加することが判明。さらに1日4時間以上テレビを見ている人は、2時間未満の人に比べて心血管疾患による死亡リスクが80%増大することがわかったというのだ。

「長時間テレビを見ている人が寿命を縮めるのは確かです。これは座っている時間と関係しています。じっとテレビの前に座っていれば肥満度が高くなり、それに伴って善玉コレステロールも少なくなるからでしょう」(前出・久保医師)

夜間の照明で糖尿病に

日本家族計画協会クリニック所長の北村邦夫氏

近年、アメリカで頭頸部がんが増えており、その原因がオーラルセックスの普及だという報告も出ている。子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)なる病原菌が、オーラルセックスによって口から感染しているためだ。

産婦人科医で日本家族計画協会クリニック所長の北村邦夫氏は、「オーラルセックスだけでなく、アナルセックスによってもHPVは感染し、肛門がんのリスクが増加します。粘膜のあるところ性感染症の危険性あり。どの場合でも、予防にはコンドームの使用が効果的です」と警告する。

そのほかにも、日没から夜にかけて明るい人工照明にさらされると、睡眠の質が低下して糖尿病や高血圧のリスクが増大する、42歳前に閉経を迎えた女性は脳卒中のリスクが2倍になる、家族や友人など心身を支えてくれる人が少ない男性ではメタボリックシンドロームが少ないなど、さまざまな報告がなされている。

が、こうした情報に振り回されて気にしすぎるのは考えものだ。そこで最後に、こんな研究報告をひとつ。がんセンターの調査で、生活を楽しんでいる男性は、そうでない男性より脳卒中も循環器疾患も発症リスクが低いことがわかっている。

細かなことは気にせず、今日をどう楽しむか。まずはそれを心がけたほうがよさそうだ。

「週刊現代」2011年9月10日号より