杉並区立和田中学校で「よのなか科NEXT」に参加してきました。
「和田中事業仕分け」と題して、< 子ども手当て >、< 宇宙開発事業 >、< 高校授業料無償化 >、について議論しました。
参加したのは、中学3年生の全生徒、およそ100名と、オブザーバーとして保護者さんたち約70名。
< 子ども手当て >と< 高校授業料無償化 >については、生徒たちが「廃止」か「存続」かの判定をし、実際の事業仕分けで減額が決まった< 宇宙開発事業 >については、改めて生徒たちが予算の増減を決める、というものでした。
で、私の役割は、生徒たちが下した判定に対して論評し(まあ、すべて反論でしたがw)、そのあとで改めて判定を出してもらう、ということで。
これはたんなる"事業仕分けの真似事"ではありませんでした。
まず、代田昭久校長先生はおっしゃいました。
「これは、国の財政について考える授業です」
そして、
「歳入約48兆円 歳出約92兆円 国の借金約883兆円」
とスクリーンに映し出して、代田先生は続けます。
「こうした財政、入るお金と出ていくお金と、抱えている借金の状況があって、それでもなお、国はいろんな事業、政策をやらなければいけません。そこで何が必要なのか、不必要なのか、中学生の視点で考える、という授業です」
最初は< 子ども手当て >。
生徒代表4人が前に出てきてスピーチしました。この時点で生徒たちが下した判定は全員「廃止」(涙)。
理由は、
「生活保護世帯にも普通に暮らしている世帯にも、というのはおかしい」
「保育園などの増設に回して、待機児童をなくすべき」
「そうすれば母親が働けて、税収が上がる」
「ばらまきだ」
「理念はいいが、財源がない」
「生活費の穴埋めにしかならない」
「中身のない制度、だからころころ変わる」
などなど。