自動車業界ではますます低燃費化競争が加速し、環境意識が高まっている。 技術開発のほかにも、エコなクルマ社会を構築しようとする試みも始まっているようだ。
ドイツ人の技術者ディルク・ギオンとシュテファン・ジメラーの2人が風力だけで動く自動車でオーストラリアを横断した。
2人が開発した車「ウィンド・エクスプローラー」は、西部のパースから南東部のシドニーにいたる計4800kmにわたる行程を、18日間かけて走破した。
アルミやカーボン樹脂を使った車体は200kgと軽く、空気抵抗も極小になるように計算されている。動力源として小型のリチウムイオン電池が積まれており、ドライバーが休んでいるあいだに高さ6mの風車を組んで充電する。風のある広い道では凧を揚げてウィンドサーフィンの要領で進み、電力を節約する。
どれだけ走れるかはまさに風任せだが、万が一天候に恵まれない場合は普通の電源で充電もできるという。