大研究 あなたが知らない
「環境問題のウソ」2011年版 PART1

週刊現代 プロフィール

「たしかに温暖化は進んできましたが、それは太陽の活動が活発だったからです。温室効果ガスが増えた原因も、社会から排出されるCO2だけでなく、水蒸気が増えたからです。

 活発な太陽活動によって海水温も上がり、水蒸気が多く発生したのです。社会から排出されるCO2の影響はごくわずかで、それによる気温の上昇は0.004℃にすぎないというデータもあります」

本当に怖いのは寒冷化

 温暖化はCO2を原因とする環境問題ではなかったことになる。

 帝塚山学院大学の薬師院仁志教授はCO2と気温の関係についてこう明かす。

「地球化学者キーリングの観測データが示す通り、実は気温が上がってからCO2の濃度が上昇している。気温が上昇して海水の温度が上がれば、海水に溶け込んでいたCO2が泡として吹き出してきます。だから、CO2と温暖化に関しては、因果関係が逆なんです」

 東京大学生産技術研究所の渡辺正教授は、CO2も悪いばかりではないと言う。

「CO2濃度が上がっているのは誰もが認めるところです。ただ、そのおかげで世界中で植物が増えていることは知られていない。実はCO2濃度が高まると、植物の生育は早まるんです。人間の食糧の大半は植物由来ですから、CO2が適度に増えれば食糧が増えることになる」

 そんな中、鳩山前総理は「CO2の25%削減」を世界に向けて高らかに謳った。仮に日本が産業界に多大な犠牲を強いてCO2の25%減を実現したらどうなるのか。横浜国立大学の伊藤公紀教授がこう言う。

「地球の気候の変化は、太陽活動をはじめとする自然変動の影響が大きいので、CO2が削減されても地球の気候はほとんど変わらない可能性がある。その代わりに何が起きるかというと、生産活動を制限された日本のGNPが下がります。当然、日本経済はさらに落ち込んでしまいます」

 実際、人類の行く末を憂えるのなら、温暖化よりも寒冷化のほうがずっと深刻だ。前出の桜井氏はこう言う。