作家・工藤美代子氏が『悪名の棺』で明かした
日本の黒幕・笹川良一「艶福家の私生活」

愛人は10人以上、好物はメザシとチャーハン
週刊現代 プロフィール

 笹川は日頃から、息子に「オレは絶対に財産を残さない。お前たちに財産を残さないという教育がオレの財産」だとうそぶいていたという。実際、何百億円かはあると思われた笹川の遺産総額は約53億円で、自宅や山林、非上場会社の株など換金しづらいものばかり。一方、福祉事業などで残した借金は約37億円にも上った。資産の多くを使い切っていたのである。

 工藤氏は最後にこう語る。

「今の時代は、どんな大企業の社長だろうが、愛人が何人もいるような放蕩はモラル的にできないでしょう。こんなハチャメチャな人生を送ることができたのは、日本では笹川氏が最後だと思います。あまりにスケールが大きくて、とても黒幕、首領という枠に収まる人物ではありません」

 今の日本の政財界に笹川ほどの傑物がいないことは間違いないだろう。