70歳から肉体改造に挑戦する鳥越俊太郎「病と向き合い克服していくことで、人は強くなれる」

ガンとの闘いを乗り越えた人気キャスター (後編)

「最初の手術では8キロ痩せました。その後の手術でも多少痩せますが、ベスト体重の68キロにすぐに戻ります。スクワット150回と、ダンベル体操200回を日課にして、がんになる前よりも筋肉質になった。

 他にも歌ってストレスを発散させています。大学時代に合唱サークルに所属したこともあって、京大合唱会のOB会で歌っています。声を出すことで全身の筋肉が共鳴して、血液もすっきり流れるような感覚になるんです」

病と向き合い克服していくことで、人は強くなれる

 さらに、古希を迎えた今年は"70周年記念事業″として、新しいことに挑戦し始めた。

「まず、生まれてはじめてパーマをかけてみた(笑)。まあ、それはしっくりこずにもうやめました。次に、肉体改造に挑戦しようと週に3回ジムに通い始めました。

 他にまだ何か、できるだろうと、考えていたんですが、テレビ東京の番組でアルゼンチンタンゴの名手の杉本彩さんと共演したのをきっかけに、社交ダンスを始めてみることにしたんです。杉本さんにダンス教室を紹介してもらいました。

 実は、学生時代に卒論を出したあと、就職するまでの2ヵ月間、大学の近くのダンス教室に通っていました。その時はワルツまでマスターして、タンゴに入る前にやめました。これをきっかけに再開してみようと思ったんです」

 週3回のジムと、週1回のダンス教室。忙しい仕事の合間に通っているが、「体調はすこぶるいい」という。

「大切なのは好奇心なんです。新しいことを始めたい、やってみたいと思う気持があれば、いつまでも若々しくいられる。がんを経験したことで、人生に限りがあることも実感でき、時間を漫然と過ごすこともなくなりました。人は色々な病を抱えていて、完全に健康な人なんていない。だけど、その病と向き合って、克服していくことで、人は強くなれる。僕はそう信じているんです」