もっと知る、日本:中国初の日本専門雑誌「知日」

知日ポスター

 前回の話にも触れていたとおり、中国には、日本のことを紹介する日本専門誌があります。

 雑誌の名前は「知日」。内容はもちろん雑誌名のとおり、日本の文化やライフスタイルなどについてです。キャッチコピーは「It is Japan.」、つまり「これこそ日本」という意味です。

 中国初の日本専門雑誌として、「知日」は2011年1月に創刊しました。現在発売されているのは、二冊目です。発行のペースはそんなに早くはないですけど、もはや多くの日本ファンの注目を集め、「日本のことを知る窓口」として評価されています。中国語ツイッターこと「微博」(http://weibo.com/zhijp)で、既に5万人以上のフォローワーが「知日」のアカウントについています。毎日「微博」で色々な日本の情報を更新し、日本ファン(特に日本語の出来ない日本ファン)にとっては、新たなことを知るプラットフォームとなっています。

今の中国にとって、「知日」の存在する意義とは。

 中国は何故、日本を知ることが必要なのか。人それぞれが自分なりの考えがあると思います。「日本のことをもっと知るようになれば、将来の中日関係もよくなれるのだろう」、と考えている人もいるはずです。知るようになって、逆に日本のことを嫌いになるケースもありますが、インターネットの力のおかげで、日本のアニメや漫画、日本の音楽もしくはファッションなどの文化コンテンツが好きになった若者はどんどん増えている。ネット環境のせいで、日本のことを詳しくなる人も増えている。これは確かな事実です。

「知日」の編集者の一人の言葉によると、「中国人は自分自身のために日本のことを知っておくことが必要なのです」。

 中国とは一体どんな国なのか、中国人である自分にもよく分かりません。中国国民の中国に対する見方も、実に千差万別です。国民の安心感や幸福感がないとか、交通や食品の安全さえ保証できないとか、物価が高いとか、まるで世界じゅうで一番悪い国だという声があれば、どの国よりも素晴らしい国だという声もきっとあります。正直に言えば、ただ一人の力では、この広い国のことを全部知ることが不可能です。

知日オフィシャル微博

 一方、日本のことを見れば、ちょっとだけ、現在の中国のことをわかる気がしました。

 これを感じている人はきっと中国に沢山いると思います。今の中国はまさに高度成長期の真っ最中で、社会問題が爆発する時期だと思います。戦後の日本も、そういう時期がありました。

 これを意識した中国のネットユーザーたちは、中国で社会問題を起こした度に、微博(http://weibo.com)、豆瓣(http://www.douban.com)や他のソーシャルメディアで日本のことを例えにして(もし同じもしくは似たような状況があれば)、「日本を学ぶべき」と主張します。だから、日本のことを知る目的は、中国の国情の上で日本の経験を活用し、より幸福感のある国へ進むことではないかと思っています。

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