2011.07.26(Tue)

多種多様な食品を摂ることで食リスクを減らす!

筆者プロフィール&コラム概要
HBR

【HBR会員誌2011年6月号「食のリスク News」より】

 健康のために食生活でもっとも大切なことは何か。

 それは、「特定のものにこだわらず、多種多様な食品をバランスよく食べることです」と語るのは、国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室長の畝山智香子先生。そもそも食品にはさまざまなリスクがある。食材そのものにもリスクはあり、産地によって含まれる汚染物質も異なる。意図しない食品の汚染事故も起こる。

「結局は、いろいろなものを食べることで、食のリスクを分散することができる」と言います。 日本では、食糧自給率の低さがたびたび問題になるが、「世界中と貿易をしているからこそ、多種多様な食物を食べられる。結果的に日本は、理想的な食生活を送っているとも言えるわけです」 

 多種多様とは、食材の多彩さだけでなく、産地、製造方法、調理法などあらゆる点で多様であるという意味。

「安全かどうかという意味で、外国産と国産を比べても、あまり意味はありません」と畝山先生。

「例えば、日本では、稲作に使える農薬の種類が諸外国に比べて多い。また、オーストラリアは反捕鯨の立場ですが、遺伝子組み換えには積極的。これは、耕地の広さや国が売りたい輸出品目などにも関係しています。一方、カナダやヨーロッパでオーガニックが盛んなのは、比較的気候が涼しく、虫がつきにくいため。高温多湿の南国で同じ農業は成り立ちません。このように国によって自然環境や経済的な事情などがあり、どの国の作物が安心・安全で優れているかなど、同じ土俵では語れないのです」 地産地消も考え方次第。

「北には北の作物、南には南の作物があっていい。天候不順で生野菜や果実が不足しているような場合は、缶詰や冷凍食品などの加工食品も上手に利用できれば、バラエティー豊かな食事になるでしょう」と畝山先生。

取材協力者プロフィール
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部第三室長
畝山智香子さん

取材・文/及川夕子
引用:HBR会員誌2011年6月号 p12

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