「夢を夢で終わらせないために」
女子W杯MVP澤穂希が語った「夢を叶えた先にあるもの」

緊急増刷!『直伝 澤穂希』より
〔PHOTO〕Getty Images
決勝のアメリカ戦、同点ゴールに日本中が震えた〔PHOTO〕Getty Images

 この年になって、いろいろと考える時間も増えてきました。今までの自分の成長を振り返ったりもするのですが、私にとっての夢は、いつも目標と背中あわせだったように思えます。私にはひとつ、座右の銘といえるものがあります。

 「夢は見るものではなく叶えるもの」

『なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう! 』
著者:佐々木則夫
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 これは中学生のときに、自分自身感じて心に刻んだ言葉です。私にとって夢とは、常に自分の真上にあって意識してきたものでした。小学生のときは、「ベレーザに入る」ということが夢でした。ベレーザに入ったら「レギュラーを獲る」ことが夢でした。その次は代表、世界で活躍する、オリンピックのメダル・・・というようにサッカーという線上にいくつもの夢を並べてトライしてきました。

 おそらく一般的に使われるよりも、「目標」や「壁」といった言葉に近い意味合いで私は「夢」というものを抱いていたと思います。一つひとつ夢を達成するたびに、大きな大きな喜びを感じて、またその感覚を味わいたいから辛く厳しいトレーニングに向かっていける。2000年に単身アメリカのプロリーグに挑戦したときは、いろいろ心配事が重なって、不安に押しつぶされそうになりました。