2010.09.30
# 雑誌

患者にはとても言えない「病院の真実」後編

医者・看護師・事務員が明かす
週刊現代 プロフィール

 うちの病院に"セブンイレブン"と言われている教授がいます。朝7時に来て夜11時まで仕事をしている。しかも日曜日も病院に来ています。睡眠はおそらく3時間程度。でも50代の教授の年収はせいぜい1000万円です。教授でも40代だと800万円の人もいます

 。ただ、医師の多くは他の病院でアルバイトをしており、大学から貰っている年収の1.5倍から2倍ぐらいの金額を得ているはずです」(前出・事務職員)

 とすると、講師や准教授の若手でも、年収約1000万~1800万円にのぼる。大学病院の医師は、週5日勤務が原則で、これにプラス1日のアルバイト日があるから、週6日働くのが一般的だという。

 バイト先は大学病院が紹介をしてくれることが多い。別の都内の大学病院の内科助手はこう明かす。

「自分で探す人もいるけれど、ほとんどは医局で『あそこへ行って』と指示されます。バイト先は各大学ごとにシマがあって、たとえば順天堂のシマ、日本医大のシマというものがある。

 病院に掲示されている担当医の名前の下に医大の名が書いてある人は、バイトで来ていると思っていいし、ここで手に負えないことがあればその大学病院に送りますよ、ということがわかるのです」

 では、そのバイトでどれだけの稼ぎになるのか。一般に医師のバイトの時給は1万2000~1万5000円が相場だという。

「これを5時間から8時間やって、一回のバイトで少なくとも5万円は入るようになっています。いちばん割がいいのは宿直勤務で、夜9時から翌朝9時までで一回10万円が相場ですね」(都内の民間病院院長)

 関東圏のある大学病院の外科講師はこう漏らす。

「うちの大学病院の教授クラスだと外勤(バイト)で一日、10万~13万円です。これをプラスすると、年収は1500万~1800万円になります。あとは、製薬会社からの原稿料や講演で稼ぎますね。でも、これは個人差があります。ただし、それらを一生懸命にやっても、2000万円にいく人はそういません」

 数年前ならば、教授はかなり美味しいポジションだったという。

「昔は博士号を取ると指導してくれた教授にお礼をするわけですよ。また結婚すると仲人は教授がやることになっていた。それぞれお礼は数十万円が当たり前。ところが、最近は学位を取っても、お礼をしないケースもある。

 また医局にいるうちには結婚しない人が多くなりましたし、したとしても仲人を立てない人が増えた。教授がバイトに積極的に精を出すわけにはいきませんので、以前ほど経済的に回っていかないですよ」(前出・大学病院助手)

 もちろん製薬会社からの接待も不景気とともに旨みがなくなっている。

「昔は無料でゴルフツアーといった接待があったのですが、今は一緒にゴルフに行ったとしても自腹です。

 これは十数年前ですが、ある製薬会社の営業が『毎月の交際費は200万円』と言っていました。それだけ医師も飲み食いさせてもらっていたんです。最近は、月に1回、食事会がある程度です」(都内の総合病院のベテラン勤務医)

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