驚きのアンケート結果を踏まえ、まずは20%の方に『福島の桃』を着実に届けるところから始めたい。
福島県産の風評とリスクを考える 第2弾

 前回7月12日にアップした「あなたは福島県産の桃を食べますか?」にツイッター、フェイスブック上で多数ご意見をいただきました。またアンケートにもたくさんの方に参加いただきました。ありがとうございました。今回、「現代ビジネス」編集部にお願いをして、アンケートのシステムを作っていただいた甲斐がありました。編集長、ありがとう!

 さて、アンケート結果をご覧になって、皆さんは、どう感じられたでしょうか。

 貰ったら食べる、買って食べる、ともに20%。貰ったら大人は食べて子供には食べさせないが25%。貰った桃も破棄する人40%。総括すると「20%が食べる、20%が戸惑う、60%が食べない」というグラデーションが浮かびあがりました。

 贈られてきた桃を破棄する人が40%いるという事実に僕は少なからず驚きました。ただ、これがいまの世論(セロン)なのだと受け止めました。

一人のPRマンして「風評」について考え、尋ね歩いた

 少し僕の仕事の話をします。僕はマーケティング・コミュニケーション、その中でもPRという仕事を生業にしています。普段は企業のマーケティング部門の方々と、商品やサービスの販売促進や、いわゆるブランド戦略を考えています。

 まもなく始動する福島県の農林水産物(特に農産物)についてのプロジェクトに、PRのアドバイザーとして関わることになりました。立場上、詳細なお話をすることはできませんが、僕はこれから福島県産の農産物に関わって仕事をすることになります。但し、先回の原稿は、個人の意見として書いたものですし、僕自身が「現代ビジネス」の読者の皆さんに、是非問いかけてみたかったテーマでした。

 いまの福島県にとっての「風評被害」とは何か。果たしてそれは本当に「風評」と言えるのか。一人のPRマンとして、自分がそこにどう関わることができるのか。2週間程考えました。まずは、現場に行って地元の人の話を聞こうと、6月末に1日時間をつくって、一人で福島に行ってきました。通りすがりの“変な旅行者"として、市役所や地元の観光果実園で話を聞きました。

 無人の飯館村をレンタカーで走りながら、僕が自問自答し続けたのは「自分は今年、福島の桃を食べるだろうか。家族に食べさせるだろうか」という1点でした。そこに自分なりの答えを出してからでないと、この仕事にはとりかかれないと痛感しました。

 福島から帰ってきた翌日からはスタッフにも手伝ってもらって、ネットを中心に様々な情報も集めました。リスクを客観視できる指標はないか。暫定基準値の正当性をどう説明できるだろうか。自分が拠って立つ根拠を必死で探しました。専門家、科学ジャーナリストにも話を聞きましたが、答えは見つかりませんでした。

 そこで僕が出した結論は、数値の高低や暫定基準値について様々な意見はあるが、そこに「リスク」があることは認めざるを得ない。判断するのは、一人一人の消費者である、ということです。

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