今日からお前は富士山だ!
『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』

~弱い自分に負けないために~ 著者:松岡修造
松岡修造

消極的な自分を打ち消すのは
もうひとりの自分

「二重人格ではない人がいるのか」と僕は思っています。

 辞書には、「ひとりの人間の中に二つの全く異なる人格が交代して現れること。互いに他方の人格にあるときの行動を想起できない。三つ以上の人格が現れる場合は多重人格という」と書かれています。この通りの状況であれば、病気の一つと考えていいでしょう。

 僕が言う二重人格は、状況に合わせて、自分自身をコントロールして違った人格を演じるということです。

 たとえば、ショップの店員さんは笑顔で接客しています。でも、本当は体調が悪くて嫌な気分なのかもしれません。これも二重人格です。消極的ではない自分を演じているのですから、悪いことではなく大切なことです。どんなときも人格を変えずに対応できる人は、相当な才能の持主だと思います。実在するわけではありませんが、「釣りバカ日誌」のハマちゃんぐらいではないでしょうか。状況に合わせて人格を変えるのは生きていくために必要なことだと思います。

 情報を盗んで、賢く頭を使って、最終的に騙すスポーツと同じです。相手を傷つけるような嘘はいけませんが、結果としていいものに仕上がるのであれば二重人格も多重人格もOKです。

松岡修造の人生を強く生きる83の言葉 著者:松岡修造
(アスコム刊)本文より抜粋


『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』  

著者:松岡修造
定価
:1,050円(税込)⇒本を購入する(AMAZON)

●松岡修造(まつおか しゅうぞう)
1967年、東京都生まれ。10歳から本格的にテニスをはじめ、慶應義塾高等学校2年生のときにテニスの名門校である福岡県の柳川高等学校に編入。その後、単身フロリダ州タンパへ渡り、'86年、プロに転向。ケガに苦しみながらも、'92年6月にはシングルス世界ランキング46位(自己最高)に。'95年にはウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。'98年春に現役を退き、以後ジュニアの育成とテニス界の発展のために力を尽くす一方、テレビではスポーツキャスターなどメディアでも幅広く活躍中。

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