春夏連覇! 興南 島袋洋奨 「783球に込めた沖縄の熱」

体重は5㎏落ち、左腕がつりながらも、
エースは酷暑のマウンドで投げ続けた

FORZA STYLE
 今大会、783球を投げ込んだ島袋の左手は肉厚で硬い。準決勝と決勝後はアイシング時に腕がつったという 〔PHOTO〕霜越春樹

「準決勝の後、アイシングをしている最中に、左ヒジの下からボールを握る指にかけて筋肉がつりました。試合中は水分補給をしっかり行い、氷で頭を冷やしていました。センバツより身体はキレていたんですが、正直なところ、疲れはありました」

新球で摑んだ「理想の投球」

 8月21日、東海大相模との決勝、島袋は初回、先頭打者にセンター前へのヒットを打たれ、1死一、二塁のピンチを招く。そこで島袋は4番の大城卓三から習得したばかりのフォークで併殺を奪う。

「ああいう場面でゲッツーをとるために大会前からずっと落ちる球を練習してきた。ようやく決勝でそれができました」

 決勝では変化球主体のピッチングで、強力な相模打線を翻弄していく。

 相模の監督である門馬敬治は、決勝前夜に「島袋の弱点を見つけた」と話していた。それは、「ストレートを狙い、出塁して足でかき回す」作戦だったという。だが、まさしく島袋の投球は、相模の裏をかいた。完敗した門馬が力なく振り返る。

「初回の併殺打は痛かった。先制点が取れていれば流れも変わった。(変化球主体の)島袋君の投球の組み立ては誤算」