ここまでひどいとは・・・!?
セダンもRVもここまで売れていないとは・・・正直思ってみませんでした。
本当にこのまま手をこまねいていては"壊滅"なんてことにもなりかねません。
日本はいろいろなクルマが選べるからこそ自動車大国なのに。
一筋の光明を探る特集です。
シビックセダン廃止、レジェンド、エリシオンの開発中止! と日本経済新聞が報じたことからもわかるように、ホンダに限らず、セダンもRVも販売不振で大ピンチ! 存亡の危機を迎えているといっても過言ではない。左を見てほしい。2000年、2005年、そして今年と5年ごとの1月から6月までのクラウンの販売台数を調べてみた。
するとどうだろう、2000年と今年の比較では王者クラウンにして'00年比43.1%と大幅な落ち込みをみせているではないか。不況に強いはずのクラウンをもってしてもこの状況はほんとうにやばいです。
ではセダンのほうからお客を奪っているはずのRVはどうかといえば、60ページの表を見てほしいが、こちらも軒並み販売台数を落としている。特にオデッセイの2000年1月から6月までの数字と今年の1月から6月までの数字を比べると6万5310台から9591台へと急降下、2000年比14.7%という目をおおう落ち込みをみせている。
クラウンがセダンのエースならオデッセイはRVのエース、両エースがボロボロ、お先真っ暗という状況で、生き残ることははたして可能なのだろうか?
クラウンだけは大丈夫。不景気でも売れ続けてきたクラウンも売れない。セダン大氷河の予兆なのか
肩身のせまい状況の続くセダンがここまで売れていないとは驚いた。とにかくひどい。今年5月の数字だが、日本で販売される3ボックスセダンのなかで、月に1000台以上売れているものは、わずかに8台しかない。しかもそのうち7台までもがトヨタで、他はティーダラティオがぎりぎりクリアしているだけという状況だ。
スカイラインが552台、レガシィB4が436台、シビックセダンが262台、ブルーバードシルフィ403台など、ビッグネームが軒並み売れていない。アコードセダンにいたってはわずかに95台と販売する意味すら考えさせられる数字だ。もう天を仰ぎたい数字が左の表には並んでいる。
1000台に届いているセダンでも先に述べたように、売れているイメージのあるクラウンがこの10年で半分以下に落ち込んでしまっているのだから、セダンというジャンル自体がなくなってもおかしくない。
なぜこんなに売れないのか?「クルマの王道はセダンにある」と常日頃語る石川真禧照氏に聞いてみた。
ここまでセダンが不人気になってしまった理由だが、いくつか挙げることができる。わかりやすく説明してもらった。