内藤 忍内藤忍の「グルメ設計塾」

2010年07月15日(木) 内藤 忍

ワールドカップ初優勝! そこで今週はスペイン料理を!

 フレンチとイタリアンの影に隠れて、地味な存在のスペイン料理であるが、最近はスペイン・バルの流行もあって、徐々に日本人に浸透してきている。

 タパスと呼ばれるスペイン料理の前菜は、オリーブやチーズ、タコなどを使った冷製料理や、イカやエビのフリットのような温かい料理などバリエーション豊富で、少しずつ食べられるのが良い。味も日本人の口に合っている。

スペイン料理と言えば外せないのがパエリア

 また、スペインのワインは価格の割に品質が良く割安だ。特に赤ワインは地元のぶどう品種であるテンプラニーニョを使ったリオハワインが有名。お店で注文しても5000円以下でフルボディのコクのあるワインが楽しめる。

 そして、何と言っても、日本人に人気があるのがパエリア。サフランやイカスミなど味は様々であるが、〆に食べる「ご飯」はコメ文化の国の人間にはたまらない。

 スペイン料理はカジュアルで気取らない。カップルが2人でしっとり楽しむというよりも、気の置けない仲間がグループで集まって楽しく飲むのに向いている。会計をあまり気にすることなく飲めるのも良い。

 東京でスペイン料理の草分けと言えば、「びいどろ」である。30年以上の歴史を持ち、未だに変わらない懐かしい味を提供している老舗。また、恵比寿にある「ティオ・ダンジョウ」も15年近い歴史を誇る名店。店名のダンジョウはシェフの「壇上桂太さん」から。

 日本人向けにアレンジしたものではなく、現地に近い味を現地に近いスタイルで提供してくれる。スペイン・バルブームの元祖のようなお店だ。

 ワールドカップは日本チームの健闘で途中から、サッカーに興味を持たなかった人まで巻き込んで、国内でも異様な盛り上がりを見せた。そして11日の決勝で優勝したのはスペイン。

 ということで、今週はスペイン料理のお店に行ってみよう。タイムリーな企画で盛り上がり、幹事の株が上がるはず。ただし、にわか作りのスペイン・バルに行くと、ワールドカップの優勝予言で有名になったタコのラウル君もびっくりのとんでも無い料理が出てくるので注意。

 コジャレた新しいお店より、ブームの前から営業しているいぶし銀のような伝統あるお店をしっかり選ぼう。

<グルメの法則 16  
ワールドカップ優勝国! タイムリーなスペイン料理で株を上げる


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「バルテッラ」(東京・中央区京橋)
京橋の裏通りにあるカジュアルなスペイン・バル。スペイン・バルだが、生ハムなどのスパニッシュ系のタパスに留まらず、スパゲティナポリタンや石塚商店のフライ3兄弟といった日本の洋食メニューも充実。夏になると屋外席もあって開放感いっぱい。あまり大きな店ではないので予約が無難。
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「チョコ」(東京都港区西麻布TXOKO・西麻布)
西麻布交差点から少し入った路地裏にあるバスク料理の専門店。西麻布には珍しい素朴なカントリー調のお店。3500円のコースはイベリコ豚がメインでコストパフォーマンスが最高。ガスパチョやムースなどの前菜から、スペイン風ブイヤベースに、肉料理、カルドソ(スペイン風雑炊)、さらに最後のデザートまで外れがない。8月で一旦閉店してしまうので、気になる方はお早めに。
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「エルパスカドール」(東京・自由ヶ丘)
スペインのバルを、店の雰囲気ごとそのまま持ってきたような気さくな店。味の方は、日本人の口に合うように加えられた微調整が、ズバリとはまっており、どれをとっても大変美味い。タパスは一皿400円と大変リーズナブルで、いろいろとってつまみあい、ワイワイやるのに最適。美味しい店を見つけるのが意外に難しい自由が丘では、自信を持ってお勧めできる超優良店。
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「バニュルス」(東京・銀座)
オザミグループが展開するスペインレストラン。1Fは開放感あふれるバル。2Fは着席のレストランで、コース料理を中心に、スペイン各地の名物料理が落ち着いた雰囲気で楽しめる。銀座にしてはリーズナブルな値段設定も手伝って、連日満席なので、予約は欠かせない。
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著者:内藤 忍(ないとう・しのぶ)
株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長。1986年東京大学経済学部卒業。91年、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。住友信託銀行、シュローダー投信投資顧問株式会社、マネックス証券などを経て2005年11月より現職。「日経マネー」などの雑誌での連載コラムや、テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍。また、早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学をはじめとするマネーセミナーや講演活動も行う。主な著書に10万部を超えるベストセラーとなった『内藤忍の資産設計塾』(自由国民社)シリーズのほか、『60歳までに1億円つくる術』(幻冬舎)『初心者は株を買うな!』(日本経済新聞社)、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』(講談社)など多数。

監修:小関 敦之(こせき・あつし)
TVチャンピオン「築地王選手権」優勝。『築地で食べる』(光文社新書)など、築地関連書籍を次々と発表。築地歩きの第一人者として活躍する傍ら、『東京ランチレボリューション』(東京書籍)など独自の「食」人脈を生かしたグルメ本のプロデュースも手がける。また、近著『築地じこみの魚の肴』(東京書籍)ではレシピ本デビューを果たす。ちなみに本業はサラリーマン。