毎日フォーラム毎日フォーラム~毎日新聞社

2011年06月12日(日) 毎日フォーラム

霞が関人脈 北海道
竹島公取委員長や滝野官房副長官ら輩出

竹島一彦

 札幌南高などの道立高と私立の函館ラ・サール高の出身者が活躍する。

 札幌南高の卒業生は多彩だ。政財官界のほかに作家の渡辺淳一氏や評論家の西部邁氏、42歳で任天堂社長に就任した岩田聡氏、拉致被害者の横田めぐみさんの父・滋氏などが出た。異色なところでは「水戸黄門」の2代目「黄門さま」の西村晃、「風車の弥七」役の中谷一郎という名優2人もOB。

 国税庁長官などを歴任し02年から公正取引委員会委員長を務める竹島一彦氏(東大経65年大蔵省、写真)が札幌南卒。

「質実剛健と堅忍不抜をモットーとするような学校だった」と語る。旧大蔵省の後輩には07年から1年間、事務次官を務めた早稲田大大学院教授の津田廣喜氏(東大法72年大蔵省)がいて道立天塩高卒だ。

村木太郎氏

 厚生労働省では、内閣府政策統括官の村木厚子さんの夫で総括審議官(国際担当)の太郎氏(京大院工78年労働省、写真)が札幌南卒だ。出向組では環境省廃棄物・リサイクル対策部企画課長の坂川勉氏(北大工80年厚生省)が天塩高、文部科学省初等中等教育局幼児教育課長の浜谷浩樹氏(東大法85年厚生省)が函館ラ・サール高を出ている。

 社会保険庁長官からスウェーデン大使に転出した渡辺芳樹氏(東大法75年厚生省)は、道立岩見沢東高を出ている。 

 経済産業省では、内閣府参事官に出向している船矢祐二氏(東大教養85年通産省)と製造産業局化学物質リスク分析官の及川信一氏(東大院工80年通産省)は函館ラ・サール高を出た。

 内閣府地域活性化推進室参事官の大滝昌平氏(東北大院工83年通産省)は、文芸評論家の亀井勝一郎氏やベストセラー「ノストラダムスの大予言」を出した作家・五島勉氏らが出ている函館中部高の卒業生。製造産業局審議官の川上景一氏(東北大院工82年通産省)と情報システム厚生課長の牧内勝哉氏(北大院工89年通産省)は札幌南を卒業ている。

 多いのが農林水産省だ。農林水産技術会議事務局長の宮坂亘氏(北大法77年農林省)と水産庁漁港漁場整備部長の橋本牧氏(北大工78年農林省)、統計部生産流通消費統計課長の柏原卓司氏(東大法88年農水省)は、札幌南が母校。同校は夏の甲子園に3回出場しているが、柏原氏は「私がいたころに野球が強くなりかけていた。自由な校風で私服で通学した」と話す。

 四国森林管理局長の宮原章人氏(北大法81年農水省)は札幌北高、政策研究所上席主任研究官の吉井邦恒氏(東大経81年農水省)は札幌西高、水産庁漁政部加工流通課長の竹田秀一氏(北大法88年農水省)は北見北斗高、衆議院調査局農林水産調査室次席調査官の小林栄隆氏(東大法87年農水省)は岩見沢東高を出ている。東海農政局消費・安全部長の武田真甲子氏(東大法82年農水省)は、旧制中学時代にプロ野球の伝説の名投手・ヴィクトル・スタルヒン投手が出た道立旭川東高卒だ。

 国土交通省では、関東地方整備局長の下保修氏(東大工77年建設省)が小樽潮陵高、航空局技術部長の宮下徹氏(東大工75年運輸省)が旭川東を出ている。総務省では前総務事務次官で内閣官房副長官の滝野欣弥氏(東大法71年自治省)が道立釧路湖陵高OB。官房地域力創造審議官の門山泰明氏(東大法77年自治省)は札幌南を出ている。

 文科省では、札幌南卒の4人が活躍する。文教施設企画部長の辰野裕一氏(東大法78年文部省)と総務課長の奈良人司氏(北大院工83年科学技術庁)、人事課長の関靖直氏(東大法83年文部省)、障害学習政策局政策課長の上月正博氏(東北大法84年文部省)で、辰野氏は「ある時期、初等中等教育局に4人が集まったこともあった。大変珍しいことだと思う」と話す。