岡田 真理スポーツは世の中を救えるか?

2015年03月14日(土) 岡田 真理

ボロボロの硬式野球ボール、修繕させてくれませんか!?
ーーBLFが始める「就労支援」プロジェクト

ボールの革は兵庫県姫路市産のものを使用し、縫製技術は松勘工業株式会社から指導を受けている。一球修繕するのに15分から1時間程度かかるという

使えなくなったボールをリサイクル

先日、埼玉県鴻巣市にある社会福祉法人元気村「夢工房翔裕園」を訪ねました。ここでは、就労を希望し、雇用されることが見込める65歳未満の障害者の方に向けて、就労移行支援や就労継続支援を行っています。障害者の方々は朝9時から夕方4時までの間、ここで就労のための知識を習得し、訓練を積んでいます。

ボールを一つずつ丁寧な手作業で修繕する

この施設ではパンや焼き菓子の製造・販売を行ったり、お菓子の箱折り作業や宅配業者のメニューの折り込み作業を受注したりしていますが、2年ほど前から硬式野球ボールの修繕事業も始めたそうです。

糸や革の壊れた硬式ボールを高校や大学から預かり、障害者の方々が一球ずつ丁寧に修繕し、「エコボール」(縫い目を糸で修繕したもの)、「アゲインボール」(芯を再利用し革を張り替えたもの)として学校に返却します。

その際に発生する修繕代金(エコボール50円、アゲインボール270円)の全額が障害者の方々の工賃となり、結果として障害者の就労支援につながっています。

エコボールの取り組みに参加している浦和学院高校野球部

BLFが硬式野球ボールによる就労支援をサポート

現在この取り組みには浦和学院高校など地元の5つの高校や、亜細亜大学、共栄大学など関東にある10の大学が参加していますが、障害者の就労支援をより充実させるためには参加校がまだ足りない状況だといいます。この活動そのものが、野球関係者にあまり知られていないことが理由として挙げられています。

そこでBLFでは、この春より「硬式野球ボール障害者就労支援」のプロジェクトを発足。この取り組みに関する情報発信のお手伝いをするとともに、使えなくなった硬式ボールを学校から回収する作業もサポートすることになりました。

また、革を張り替えた硬式ボールの一部をBLFが購入し、BLFの寄付者にプレゼントするサインボールとして使用することにしました。(サインボールとしての使用は2015年秋頃からの導入を予定しています。)

球児たちにエコボールやアゲインボールを使ってもらうことで、物を大切にする心を育んでもらう。そして、それが障害者の就労支援という社会貢献につながる。野球というスポーツを通してできる「夢工房翔裕園」の素晴らしい取り組みを、ぜひ多くの野球関係者の方々に知っていただきたいと思います。

NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)に寄付してくださった方には、篠塚和典さん、桑田真澄さん、石井琢朗さんなど有名プロ野球OBのサインボール、サイン色紙をお礼としてプレゼントします。みなさまからの寄付は、硬式野球ボール障害者就労支援をはじめとするBLFの活動費、およびBLFの指定する支援先への寄付として使用させていただきます。
寄付受付は3月16日スタート!詳しくはこちらから。
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