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2012年04月15日(日) 毎日フォーラム

新霞が関人脈 佐々江外務事務次官は広大付高で寮生活 広島県

 今回は文部科学省と農林水産省、内閣府、財務省、警察庁、外務省、環境省、会計検査院で活躍する広島県出身の官僚を紹介する。

文部科学省 土屋定之氏

 文科省では総括審議官や官房長などを務めた科学技術・学術政策局長の土屋定之氏(北大院工79年科技庁、写真)が私立修道高卒だ。「バンカラな気風だった」と話す。旧制中学からは日本画家の平山郁夫氏が出ている。

 NTT社長の三浦惺氏や三菱重工業会長の佃和夫氏、日本IBM会長の大歳卓麻氏、歌手の吉川晃司氏(中退)がOBだ。国民新党代表の亀井静香衆院議員も修道中学から高校に進んだ。2年生の時に定期券購入に使う通学証明書発行の有料化に反発して学校側に抗議するビラを配り、放校処分になったことで知られている。

 ユネスコ代表部大使の木曽功氏(東大法76年文部省)と国際課長の池原充洋氏(東大法82年文部省)、北陸先端科学技術大学院大学特別学長補佐に出向する松川憲行氏(京大法85年文部省)は国立広島大付属福山高の出身。

 09年から1年間、文化庁長官を務めた玉井日出夫氏(東大法73年文部省)は愛媛県育ちだが、広島市の県立国泰寺高を出た。同校はアムステルダム五輪(1928年)三段跳びの金メダリスト・織田幹雄氏や元衆議院議長の灘尾弘吉氏、デザイナーの三宅一生氏の母校でもある。文化庁長官官房審議官の芝田政之氏(慶大経81年文部省)は県立広島皆実高を出た。国立美術館理事兼事務局長に出向中の小松弥生氏(京大法81年文部省)は国立広島大付属高卒だ。

 内閣府総括審議官の前川守氏(東大文82年経企庁)も広大付属だ。旧制中学からは新日鉄初代会長で日本商工会議所会頭を務めた永野重雄氏、旭化成会長で日商会頭になった山口信夫氏、元日清紡績社長で日本経済団体連合会会長を務めた桜田武氏、作家の阿川弘之氏、日本サッカー協会の長沼健元会長が出ている。高校からはJリーグの前チェアマン、鬼武健二氏らが出ている。

 財務省では、内閣官房地域活性化統合事務局局長代理の枝廣直幹氏(一橋大経80年大蔵省)が、備後福山藩の藩校の流れをくむ県立福山誠之館高卒。「スポーツも盛んな文武両道の学校だった」と話す。旧制中学からは作家・井伏鱒二氏や文相などを務めたあと広島大学初代学長となった森戸辰男氏、評論家の藤原弘達氏、高校からは推理作家の島田荘司氏が出ている。横浜税関長の宗永健作氏(東大法79年大蔵省)は広島学院を、岡山県警本部長の原信造氏(東大経81年大蔵省)は広大付属を出ている。造幣局理事長の新原芳明氏(東大法72年大蔵省)は修道OBだ。

外務省/佐々江賢一郎氏

 農水省では、森林総合研究所森林農地整備センター審議役の田辺義貴氏(一橋大法83年農水省)が府中市の県立府中高出身だ。北海道森林管理局長の津元頼光氏(東大農79年農水省)と農林水産政策研究所企画広報室長の出田安利氏(東大法81年農水省)が広島学院卒。出田氏は県北の三次市出身。

 食料産業局総務課長の大内秀彦氏(東大法84年農水省)は修道を出た。農村振興局農村政策部都市農業室長の沖和尚氏(東大法92年農水省)は広大付属出身だ。林野庁林政部企画課長の安東隆氏(東大法89年農水省)は「実家が広島にあり私立灘中、灘高に進んだ」と話す。

 外務省では、事務次官の佐々江賢一郎氏(東大法74年外務省、写真)が岡山県倉敷市出身で広大付属を卒業している。寮生活をしていたという。07年9月から3年間、韓国大使を務めた重家俊範氏(一橋大経69年外務省)は修道を出ている。

 環境省の地球環境局市場メカニズム室長の上田康治氏(東大経89年環境庁)は呉市出身で修道卒。会計検査院の第3局環境検査課長の吉渓幸一郎氏(阪大院工84年検査院)は三原市の県立三原高を卒業した。警察庁では長崎県警本部長の木岡保雅氏(東大法82年警察庁)が広島学院卒だ。