原元 美紀原元美紀の「女子アナ健康塾」

2012年03月18日(日) 原元 美紀

スポンサー広告でまがい物をつかまされたのに、あんまりなFacebookの対応!偽物サイトをぶっとばせ!!

 健康ではないですが、精神的・金銭的な被害を被ってしまいました。

 実は、ネット通販で購入した靴が、まったくの偽物だったのです。
よくある話かもしれませんね。

 しかし、仮にも事件リポーターのくせに、なぜそんなサイトに引っかかってしまったのでしょうか。

 その偽物サイトはまだ存続し、被害者が続々と出ているようです。
他の方の被害を食い止めるためにも、ここで意地を見せて返金方法を公表いたします。

ニセモノつかまされる!?

 購入に至る経緯をまず話します。

 冬に向けて暖かいムートンブーツを購入したいと思っていましたが、人気ブランドのugg(アグ)のブーツは2万円台後半。買うのにちょっと迷っていました。

 その頃ちょうど入会したばかりのfacebookのスポンサー広告画面に、「ugg日本唯一の公式サイト」が表示されたのです。

 この広告欄はユーザーの趣味嗜好に合わせて設定されるのですが、私の場合、facebook画面を開いている間中、画面右側に表示され続けていました。

 毎日何時間も視界に入ってくるので、刷り込まれるようにしてある日何気なくクリックしてみると、「円高差益還元SALE」と謳って、定価の30-50%も安く買えるというタイトルが飛び込んできました。

http://www.uggjpstore.com/

 くまなくサイト中を調べて、結局ブーツ2足を注文。
1.facebookの「スポンサー広告」欄に登場すること
2.「正規品」「日本唯一の公式」と謳っていること
3.決算時にVISAとMasterのクレジットカードが使用できることで加盟店と思ったこと

 以上の3点から本物を販売しているのだろうと信用しました。

 しかし購入後、数時間で届くと記載されているはずの返事がありません。不安なまま様子をみておりました。

 4日目、サイトの問い合わせメールアドレスに連絡しましたが、このアドレスは使用されていませんでした。

http://www.uggjpstore.com/Shipping_Information-9.html
 
「何かわからないことがあれば、いつでもお問い合わせください.Email : andyuggsale@hotmail.com」

 注文が出来たのかどうか、またいつごろ届くのか判らず、不信感が高まった1週間後、何の前触れもなく商品が届きました。

これが正規品?

 伝票には送り主は中国からと表示されています。uggはオーストラリアのブランドだけれど、近年は中国で生産されていると聞いていたので、特別不思議ではなかったのですが、伝票には住所(赤字の部分)が書かれていません。電話番号のみ。

「あり得ない・・・」嫌な予感がして、箱を開けて絶句。

 まず高価な靴なのに、ダンボールの靴箱に2足一緒にぎゅうぎゅうに押し込められていたのです。

 ビニール袋を開けると、すぐに判明した2つの問題。
 
1.色が違うこと
2.偽物であること

 両方とも偽物であり、「Classic Short 5854 Black」に関しては、黒を注文したにもかかわらずチョコレート色(茶色)でした。

 掲載された本物の写真と合わせて並べてみます。

(左)偽物(右)本物

 また、uggのブーツの最大の特徴は本物のムートンで作られたブーツで、内側はファーで出来ています。

 しかし、私に届けられたのは2足ともフェイクファーで、ぬいぐるみなどに使用する偽物の毛でした。履くとヒンヤリ。

(左)偽物(右)本物

「やられたー」

 あまりにも情けなく、しばらく呆然としました。その晩は悔しくて、靴箱を遠ざけて寝ました。

 翌日、正規品を靴屋さんで購入。こうなったらどこがどう違うか徹底的に比較してやる!と意地になりました。

 あらためて正規品と偽物を比較すると、毛足、商品の表側の縫製、タグなど、相違点がいくつも見られます。広告に掲載されている写真は本物だったのに。

 色も違うため交換しようにも連絡も取れず、本当に悪質。

次の被害者

 数日後、以前から交流のあるタレントの橋本志穂さんのブログを読んでいたところ、なんと、私と同じサイトでuggのブーツを購入し偽物が届いたと報告されていました。

(左)橋本さんの購入した靴。偽物はファーが取れてきます。(右)本物

 話を聞くと、私とそっくりなパターンで、facebookを始めた矢先に繰り返し広告が出て、クリックしてみると偽物サイトだったというのです。

 橋本さんと私の共通点は、TVで活動していることと、facebookを始めたばかりということ。

 実はTVのスポンサーというのは厳しい考査のもとにCMを放送しているのです。それはTVが詐欺行為に加担してはならないという規制であり、表現にも細かい制約があるのです。

 なので、facebookの『スポンサー広告』として広告を出し、自ら「公式サイト」と謳い、写真も正規品を掲載していることから、橋本さんも私も考査に基づいた広告なのだろうと思ってしまったのです。

 

 

 現代ビジネス編集部のかたに、FBに広告を出校している企業のPR担当者からFB広告の仕組みを聞いてもらいました。

「FB広告自体は、実はFBユーザーでクレジットカードさえ持っていれば誰だって、それこそ個人でも出稿できるんです。いちおう『審査』というものがあるのですが、早ければ1~2時間でクリアするので、厳しく細かい内容をチェックしているとは思えません。FB上の規約に則ってるかどうかを見ているぐらいではないでしょうか。『公式』という文言を偽物業者が勝手に使っていてもチェックしていないでしょうね。

 個人的な感想では、けっこう怪しいサイトも多いですよ。FBには代理店経由の『プレミアム広告』というのもあり、この場合は代理店がきちんと広告審査をしています。しかし、通常のFB広告は、その程度の審査なんですよ」

facebookに責任はないのだろうか?

 一言言ってやりたい!

 だって、この広告は有料なんだから、facebookは利益を上げているのです

 早速facebookにも通報しました。帰ってきた返事は、以下の通り。

Hi,

Thank you for reporting this potential advertising abuse on our site. We will review the reported material as soon as possible.

Please note that Facebook Ads will never appear within the News Feed, or at the top, bottom or left side of the page. Ads appearing in these spaces are likely served via third-party software. If this describes the ads you are seeing, we recommend uninstalling any toolbars or browser add-ons which may be causing this issue.

Additionally, we will not be able to assist you with complaints related to Pages, Comments, or other onsite features outside of Facebook Ads from this address. To report abuse, please visit our Security Help Center at:
http://www.facebook.com/help/?topic=reportabuse

We appreciate your help in maintaining the quality of our advertising program.

Sincerely,

The Facebook Ads Team

簡単に訳すと、
このFBでの迷惑な広告に関してレポートしてくれてありがとうございます。
我々はすぐにお教えいただいた件について調査を行います。
ご理解いただきたいことは、フェースブック広告はニュースフィールドには出ませんし、最上段やページの左サイドにも出ません。
「スポンサー広告欄」に出る広告はサードパーティーのソフトウエアを使用すると表示されるものです。
もしあなたがそれらの場所で見たのなら、ブラウザーのアドオンしたモノやツールバーをアンインストールすることをお勧めします。
また我々はあなたがページ、コメントやフェースブック広告以外に関する不平不満について、ご協力することは出来かねます。
不正使用に関してご報告していただくには、我々のセキュリティーセンターを訪ねてください。
http://www.facebook.com/help/?topic=reportabuse
我々の広告プログラムの品質保持にご協力いただきまして感謝申し上げます
フェースブック広告チーム

 つまり、「facebook本体の機能ではないため、見たくなかったら表示させない方法を取ればよい」ということ。TVに例えると、録画再生でCMを飛ばせば良いと言っているのと同じことです。

 また、「調査する」と言ったのに、1か月経った今もこの偽物サイトは存続し、大量に広告を流しています。

 ユーザーのクレームを全く受け止めていない。無責任極まりない対応です。

 以来facebookのすべての広告が信用できなくなってしまいました。 

金を取り返せ!規約にはないチャージバックというサービス

 偽物サイトも許せないが、加盟店として認めたカード会社も許せない。クレームの一言でも言ってやろうと電話をかけてみると、国際業務部とやらに繋がりました。

 そして、担当者の口から出た言葉は意外なものでした。

「ご希望は返金ですか?お客様に代わって、交渉をいたしますが」

なんと、私の代わりに、このようなトラブルに対応してくれるではないか。

「そんなことやってもらえるんですか?」

「規約にはありませんが。チャージバックの権利を行使しできます。」

 規約にないの?大丈夫?

 このチャージバック、国際間のルールに則って、非対面の販売で物品を購入し、届いた品物が注文と違った場合、返品・返金手続きができる権利だというのです。

 カード利用(購入)日から120日以内に返品・返金の異議を申し立てることができ、相手からの反論が45日以内に出なかった場合、この取引は無効になり、購入者に返金されるというのです。金額に上限はないとか。

 なんと、こんな有難いサービスが規約に載っていないとは!

 実は、行使するのに条件がありました。それは、商品を相手に返品すること。

「返品したのだからお金を返せ!」という立場で成り立つものだそうです。

 EMS(国際スピード郵便)の送料は自己負担というのが、利用者の判断に任されるところだそうです。

 2,400円の送料負担は悔しいけれど、靴2足で1万7000円だったことを考えると、やるしかない。

 偽物商品とEMSの伝票を証拠写真としてカード会社に提出。

 その後、決済済みなので一旦購入代金は引き落としとなるが、相手の反論がなければ、申し立て成立で私の口座に返金されるとのことです。

 ところで、ひとつ疑問があります。

 相手が反論してこなかった場合、確実に私の元には返金されると言い切られたのですが、そのお金の出所は?

 まさか私が払っている年会費に含まれる保険料だったら、相手に一撃食らわせられないじゃないか!

 果たして答えは、「相手業者がライセンス契約している現地の金融機関」でした。

 このチャージバックは、個人や販売店に直接返金を要求するのではなく、互いの金融機関同士の責任でやり取りがなされるシステムだったのです。

 つまり、相手業者が倒産したり雲隠れしたとしても、返金するのは金融機関の責任なので、取りっぱぐれるということはないそうです。

 そして、2月10日、異議申し立ての期限が過ぎ、カード会社からの連絡を待っていたところ、

 「返金に応じました。」との報告がありました。

 現地の金融機関を通して、偽物サイトが非を認め、返金に応じたのです。

被害を食い止めろ!

 一方、橋本志穂さんの取った行動は、まず通販110番(日本通信販売協会)に通報。

「そのuggのサイトについてはたくさん被害例が届いています。しかし、被害に遭う前なら『安全かどうか』教えてあげられるけど、被害に遭った後なら何もできません。」という不可思議な答えだったそうです。

 それなら、通販で購入する前に毎回ここに問い合わせてから買えということでしょうか?この110番の存在意義って?

 そして、警察に被害届を提出。

 最寄りの警察署の生活安全課で手続きを行ったところ、本来なら民事不介入だけれど、ネット上での写真と「正規品」の文言が商標法違反で詐欺行為に当たるとして刑事事件で立件できるとして動いてくれることになったそうです。

 因みに、警察によると、「facebookは日本の窓口がなく、本社は海外だから日本の警察の手が及ばない」と言われたそうです。

 橋本さんと二人、それぞれの方法で事態の成り行きを見守っていたところ、12月27日付けの報道で、「警察庁が偽ブランド広告サイトに削除要請」という情報が入ってきました。

 インターネット上に偽ブランド品の広告サイトが横行しているとして、警察庁は外国の捜査当局や国内のプロバイダに、計447件のサイトの削除要請をしたことがわかりました。

 そのうちの9割は、中国が発信元だということです。

 もしかしたら、私たちの声が届いたのかもしれません。

 しかし、なかなか削除要請に応じないようです。現に、私たちが騙されたサイトも3月になったいまも、まだ存続しているのですから。

 みなさん、どうか気を付けて!

 そして、もし被害に遭った方は、私たちのようにクレジットカード会社や警察に一報を!