FRIDAYスポーツ

2010年02月21日(日) FRIDAY

岡田監督解任を話題にすらできない
「サッカー協会の事情」
W杯まで4ヵ月 2戦連続ドローに大ブーイング!
ベスト4なんて本気で狙っているの?

2試合続けて代表戦の観客数が3万人を下回った。
ファンは岡田監督、日本代表から離れ始めている。ただ、ウキウキワクワクするような試合を見たい。これは欲張った願いなのだろうか?
中国戦で途中出場した平山はジャンピングボレーを試みるが空振り。チームは無得点に終わってしまう
〔PHOTO〕長濱耕樹

「会見場に入ってきた岡ちゃんは目の焦点があわず、涙ぐんでいるようにも見えた。報道陣からは『犬飼会長にふがいない試合ぶりを怒られたのかな?』という囁きが漏れるほどでした」

 というのは現地で取材したカメラマン。実際、試合後の犬飼基昭日本サッカー協会会長は「このままW杯に行くんじゃ、話にならない」と怒り心頭だったから、岡田武史監督が会長に叱責され、ベソをかいたと思われても無理はない。

 W杯を目前に、まるで意気が上がらないサッカー日本代表。6日の中国戦は2月2日のベネズエラ戦に続き、2戦連続のスコアレスドロー。打てども打てどもシュートが枠に飛ばない。

 挙げ句、平山相太に至っては、アクロバティックなジャンピング"空振り"。真冬のあまりに"寒~い試合"に'07年12月の"第2次岡田政権"誕生以来、最強の逆風が吹いたのだった。

「『サイドから攻撃をしろ』という指示が出れば、選手はバカ正直にそればかり繰り返す。岡田JAPANの監督と選手の関係は、学校の先生と従順な生徒のそれで、プロとしての覇気もクリエイティビティーもまったくありません」(サッカー記者)

 開始30分こそ日本のペースだったが、以降は格下の中国に主導権を握られっぱなし。最大の見せ場は後半37分のGK楢崎正剛の"PK阻止"だけという情けなさ。判定なら軍配は中国に上がっていてもおかしくない、お粗末すぎる展開だった。プレーだけではない。岡田監督の采配にも首を傾げたくなることしきりだ。

岡田監督の掲げる"日本らしいサッカー"は、W杯に出場できない中国に通用しなかった〔PHOTO〕長濱耕樹

「後半17分にFW平山が投入されるまでは、1トップの岡崎慎司がサイドに流れてしまい、中央でなかなか勝負ができなかった。満を持して招集した昨季のJリーグ年間MVP・小笠原満男は中国戦で90分間ベンチ。
選手起用はチグハグです。残り5分になって、ようやく佐藤寿人、金崎夢生を送り込みましたが、交代カードを切るタイミングが遅すぎたのは明らかでしょう」(前出・記者)

 だが、岡田監督の返答は「交代で出す選手がゲームの流れを変えられるとは思わなかった」という身もフタもないもの。おかげで中国の監督からは「日本は中盤をコントロールしたが、ペナルティエリアでは中国にアドバンテージがあった。次に対戦すれば、確実に勝てるだろう」なんて自信満々に言われる始末。ベテランのサッカー誌記者が慨嘆する。

注目を集める平山は2戦連続途中出場。不甲斐ない監督やチームメイト、はては自分自身にお手上げ状態? 〔PHOTO〕岸本 勉


「スタンドの一角では日本人記者から『日本サッカーの将来を考えるなら、いっそ負けたほうがよかった』という声が多く聞かれました。中国を応援するような雰囲気すらあった。つまり、日本のサッカーマスコミの多くは、あまりに期待の持てない岡田JAPANに愛想を尽かしており、本気で指揮官の交代を願っているんですよ。
ただし、今のサッカー協会と岡田監督は"一蓮托生"状態で、結果が出せなくても監督のクビを切るという雰囲気はまったくありません」

 その言葉通り、ある協会関係者によると「岡田監督は、オシム前監督が体調不良で辞任したとき、川淵三郎キャプテンから三顧の礼をもって迎えられた。この際、川淵さんは、『やってもらうからにはW杯まで』と公言しており、体調不良などの問題が起こらない限り、監督更迭はありえないんです」と断言するのだった。

岡田JAPAN・常連・の大久保嘉人。結果は出していないが〔PHOTO〕岸本 勉 (以下同)1トップに入る岡崎。チャンスは作るも、ゴールならず

 当の岡ちゃんも試合の感想を聞かれ、「お客さんのことまで背負い切れない。私の使命はとにかく強いチームを作ること」と、ポジティブKY。嗚呼!

「いまのところ、メディアは正面きった岡田批判を控えていますが、14日の韓国戦に敗れたらさすがに黙ってはいないでしょう。そうなったら中継テレビ局&解説者の岡田JAPANヨイショの放送も限界です。さしもの協会も後任捜しをはじめる可能性がある。'97年、加茂周監督が更迭されて岡田監督が就任し、フランスW杯出場を勝ち取った"奇跡"の再現が起こるかもしれません」

 というのはスポーツジャーナリストの杉山茂樹氏だ。だが、W杯まであと4ヵ月という、あわただしいこの時期に新しい監督など見つかるものだろうか。

「大丈夫。そもそも、休職中の監督はゴマンといるんです。ヒディンク監督や元バルセロナのライカールト監督。日本人でもアルビレックス新潟を強くした鈴木淳氏はまちがいなく岡田監督より監督手腕が上。コーチ陣に監督代行を任せ、4月末の各国リーグ中断を待って2ヵ月の短いスパンで代表を任せるという例も他国では多い。
そう考えたら、モウリーニョが日本の監督をすることだってありえる。W杯で指揮を執りたいと思っている監督はたくさんいますよ。とにかくこのままじゃ日本代表に勝ち目がないのだけは確か。後任云々よりもとにかく岡田監督には立ち去って欲しい」(杉山氏)

 ウキウキした気分で6月の本大会を迎えたいんだけどなぁ・・・。