読書人の雑誌『本』より
2016年03月08日(火) 旦部幸博

プロも知らない「コーヒーの謎」
~「おいしい」と「まずい」の差が分かりますか?

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[Photo:iStock]


(文/旦部幸博・滋賀医科大学学内講師)

一大ブーム、再到来!

「今、コーヒーが大ブーム」……と、なんだか一昔前の雑誌で使い古されたキャッチコピーみたいに書きはじめてみましたが、コーヒー好きの1人としては嬉しい反面、自分が業界の回し者になって宣伝でもしているようで、ぞっとしないというのが本音です。ただし、コーヒーがいま流行っていること自体は本当なので、事実は事実として素直に伝えようと思います。

2014年頃からでしょうか。コーヒーの品質やおいしさを重視する本格志向のカフェや喫茶店が、雑誌や新聞、テレビなどのメディアに取り上げられる機会が急に増えました。

2015年は、鳴り物入りで日本上陸したアメリカのブルーボトルコーヒーも話題を呼び、さらにその後、カフェだけでなくコーヒーそのものの魅力を幅広い読者層にアピールする一般向け雑誌の特集も急増。カフェに行って飲むだけでなく、おいしい淹れ方の紹介など家庭での楽しみ方を伝える記事が増えたことで拍車がかかり、何十年かに1度という規模の一大ブームの様相を呈しています。

いつも立ち寄る書店でも、コーヒー関連の書籍や雑誌、ときにはちょっとしたコーヒー器具や雑貨などを集めた特設コーナーを目にする機会が増えました。それを見かけてちょっと気になっていた人や、実際に自分で淹れてみるようになったという人もいるのではないでしょうか。

そんなコーヒーブームの中、このたび拙著『コーヒーの科学』(講談社ブルーバックス)を上梓する運びになりました。コーヒーに興味がある人、日常の中にある「身近な科学」に興味がある人、そしてその両方にあてはまる人に、ぜひ読んでもらいたい1冊です。

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