経済の死角

マイナス金利が「老後資産」を直撃!
~預金・国債・保険・年金すべてを襲う

2016年02月23日(火) 週刊現代
週刊現代
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ATM手数料も高くなる?〔PHOTO〕gettyimages

誰も経験したことのない世界

「マイナス金利が導入された直後の2月3日、三菱東京UFJ銀行が大企業の預金口座に管理料を導入するという報道がありました。同行はただちに『検討すらしていない』と否定しましたが、本音では違う。

銀行はもはや金利の利ザヤで稼ぐことができなくなっており、ビジネスモデルの根本的な変換を求められています」

こう語るのは、とあるメガバンクの幹部。日本の金融市場は「未体験ゾーン」に突入した。これからは、今までの常識では想像もできないような事態が次々と起こり、老後の「虎の子」を直撃する可能性がある。

例えば、冒頭の口座管理料の話だ。管理料をまき上げられて、預金が目減りしていくのは大口の企業顧客ばかりとは限らない。やがて個人向けの口座にも、範囲が拡大される可能性が高い。ファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏が語る。

「銀行としては、マイナス金利の分だけ、コストをどこかで稼がなければなりません。個人客は、口座管理料を取られることに抵抗を示すでしょうから、銀行側は振込手数料を上げたり、ATMでの利用手数料を上げたりすることも考えられます」

現在、大手銀行の普通預金の金利は0.02%。100万円を1年間預けたとしても200円しか利子がつかない。2回のATM手数料でチャラになってしまうほどの額だ。

少しでも利子をもらおうと定期預金に切り替えても意味がない。経済評論家の山崎元氏が語る。

「今や定期の金利もほとんど普通預金と変わりません。定期にしてしまうと、預金を自由に移動できなくなるので、『預金は利子がつかないもの』とわりきって普通預金にしておいたほうがいい」

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