テレビのヨミカタ
2016年02月10日(水) 高堀 冬彦

日テレとフジの連ドラ「水10対決」。ファイナルマッチを制するのは『ヒガンバナ』か、『フラジャイル』か

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日テレ『ヒガンバナ』HPより

接戦!『ヒガンバナ』VS『フラジャイル』

水曜日の午後10時台は日本テレビとフジテレビがそろって連続ドラマを編成しているため、1クール(3ヵ月)ごとに両局による「水10対決」が繰り広げられている。

昨年の対決は1年間を通してフジが視聴率面で敗れ、局全体の活力を象徴するような放送枠となってしまった。だが、今期の両作品は視聴率がほぼ拮抗。現時点では日テレがリードしているが、差は僅かだ。

その作品とは、日テレが『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』で、フジは『フラジャイル』。視聴率に大差がないだけでなく、質も優劣が付けがたいと思う。

まず『ヒガンバナ』はオリジナルの脚本がよく出来ている。刑事ドラマだが、勧善懲悪調で視聴者のカタルシスを誘うような古典的作品とは違い、やむにやまれず罪を犯す人間の姿が事細かに描かれている。現代社会への硬派なメッセージも内包されており、普段は連ドラをあまり見ないシニア層の視聴にも耐え得るはずだ。

片や『フラジャイル』は同名漫画を原作とする医療ドラマだが、やはり旧来作品とは毛色が違う。普段は患者と接することが少ない病理医が、内科医や救命医などの臨床医と対峙し、それぞれの医師の傲慢や怠慢を糺してゆく。堅苦しさのない痛快な作風だが、現代医療の問題点を随所で指摘しており、こちらにも社会派色がある。

ともに新しい刑事ドラマ、医療ドラマ。質も良いと思う。どちらを見るかは好み次第だろう。

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