日本一の書評
2016年02月06日(土) 週刊現代

衝撃告白「安倍政権は、拉致被害者を見殺しにしようとしている」

週刊現代
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【PHOTO】gettyimages

今年5月が最後のチャンスだが…

拉致被害者の家族で、拉致問題を間近に見てきた蓮池透氏が、まったく進展を見せない日朝交渉への憤りを吐露する。「安倍首相は、われわれを人気取りのために利用しているのではないか」との蓮池氏の言葉は、重い。

振り返れば、弟の薫たち5人の拉致被害者が帰ってきてから、もう14年になります。拉致問題はあれからまったく進展がありません。

北朝鮮は今年5月に、36年ぶりの朝鮮労働党大会を予定しています。そこで日本との交渉を打ち切ったら、拉致問題はそれで終わりです。だから私は警鐘を鳴らしたかった。

世間一般には、いまの安倍首相は「拉致の安倍」とか言われていて、過去の歴代政権よりも拉致問題に熱心に取り組んでいると思われるかもしれない。しかし弟の問題で、実際の現場で拉致問題に関わってきた私から言えば、まったく違います。

安倍政権は、拉致被害者たちを見殺しにしようとしている。1月6日の北朝鮮の核実験だって、安倍政権が、だらだらのんびりしているから起きたようなものです。

―「だらだらのんびり」とは?

一昨年5月の日朝協議で、ストックホルム合意がなされて、北朝鮮側が拉致被害者を再調査すると約束した。それで安倍首相は、北朝鮮から譲歩を勝ち取ったかのように首相官邸で記者団に語りましたが、'08年の福田康夫政権時代の合意に戻っただけのことです。しかもその当時、安倍氏は、「再調査なんかしても意味がない」と私たちに語っていたのです。

ところが拉致被害者の再調査は、北朝鮮が調査結果を出す日を、菅義偉官房長官が「夏の終わりか秋の初め」と言っていたのが年を越し、一昨年の7月に北朝鮮が特別調査委員会を立ち上げてから1年経っても、安倍首相は何の説明もしない。昨年9月には岸田文雄外相が「期限は設けない」などと言い出した。

安倍首相は、北朝鮮が核実験を起こすと、「日米で緊密に連絡を取って早急に対応策を取る」と言うのに、拉致問題は重い腰を上げようとしない。調査委員会を立ち上げた時、半年以内に結果を出させるとか、どうしてスピーディな期限を作れなかったのか。

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