経済の死角

年俸1億円以上の役員が23人!
三菱電機「絶好調」の理由は「撤退する勇気」

目立たないけど給料も業績もすごい

2016年02月04日(木) 週刊現代
週刊現代
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最近は空調事業を主力に据えるため、海外企業の買収も実施〔PHOTO〕gettyimages

「選択と集中」「技術革新」と連呼して思考停止に陥り、日本の電機メーカーは次々に倒れていった。だがこの会社だけは、本当に大事なことを知っていた。ただ攻めるばかりが経営ではないのだ。

完全に一人勝ち

「業界の内部では、野武士の日立、商人の松下に対して、三菱はあまり闘争心のない『殿様』と長年揶揄されてきました。売り上げも総合電機メーカー3社の中では『万年3番手』と言われ、ずっとパッとしなかった。

ですが現在の好調は、そうした社風がいい方向にうまく働いている結果なのだと思います。

三菱電機には、『1位を目指さなければならない』という気負いや、『寝食を犠牲にして働く』という必死さが薄い。だからこそ、必要なときに大きな改革に踏み切り、正しい戦略を立てることができた。『プライドよりも生き残ることが大切』と割り切れることが、彼らの強みでしょう」

こう語るのは、東京大学大学院「ものづくり経営研究センター」特任研究員の吉川良三氏だ。

トップランナーの一角・東芝の不正会計問題発覚、死に体となったシャープの身売り・延命問題など、激震が続いている電気機器業界。しかし、混乱を横目に「われ関せず」とばかりに売上高を伸ばし、絶好調を謳歌する企業がある。それが三菱電機である。

2016年度の売上高予想は、過去最高の4兆3800億円。たった3年前の'13年度に4兆円を超えたばかりにもかかわらず、驚異的な伸びだ。営業利益率も約7%と、電機業界でトップを走っている。まさに一人勝ちである。

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