経済の死角

三谷幸喜ワールド全開!大河ドラマ「真田丸」はなぜこんなに面白いのか

いきなり視聴率20%超え

2016年02月03日(水) 週刊現代
週刊現代
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〔PHOTO〕NHKホームページより

「1年間待ったかいがあった!」—そう快哉を叫ぶ大河ファンもいるだろう。三谷幸喜の脚本は真田家も視聴者も翻弄し、さながらジェットコースターのよう。戦国武将たちはこの後、どうなるのか?

意外と「史実」なんです

次々と家臣に裏切られ沈痛な面持ちの武田勝頼(平岳大)を前に、真田昌幸(草刈正雄)がキッパリと言い切る。

「富士や浅間の山が火を噴くようなことでもない限り、武田の家は安泰でございます!」

すると、火を噴く山の光景が出て「2月14日、48年ぶりに浅間山が噴火した」という有働由美子アナのナレーションが重なった。凍りつく父・昌幸の脇で真田信繁(堺雅人)が淡々と言う。

「そりゃ火山ですから、たまには火を噴くこともあるでしょう」

『真田丸』初回から脚本家・三谷幸喜ワールド全開と話題になった天正10年の浅間山噴火場面だ。

「大河の王道を求めるファンからは批判されるでしょうけれど、こういう路線を突き進んでいったら、すごく面白くなるのではないでしょうか」

と歴史エッセイスト・堀江宏樹氏は絶賛しつつ、こう語る。

「真田幸村(=信繁)を大河の主人公として英雄的に祭り上げるのではなく、ちょっと天然な不思議ちゃんキャラとして描いていますよね。そのさじ加減が抜群にいい。

昨秋、三谷さんが語った言葉を聞く機会があったんですが『史実』ということを強調しているんです。まさか、と思うようなキャラクターや、たとえば女性陣を含めた家族が山道を逃げるという破天荒な展開などでも、じつは歴史的な事実を基に演出を加えた結果だったりするという。

序盤の信繁はまだ10代なんですから、後年に『義の武将』と称えられたような人物像に無理に合わせたら、かえっておかしい。初々しい中で時に腹黒い表情を漂わせてみたりという演出は、むしろ史実の信繁像に近いのではと思います」

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