現代新書カフェ
2016年01月27日(水) 田坂 広志

仕事力を飛躍的に高める「対話」の技法〜大事なのは「言葉以外のメッセージ」を感じ取ること

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〔photo〕gettyimages

文/田坂広志

序話 「仕事の技法」の最も根幹的な技法とは何か?

仕事の技法

この書名を目にされて、多くの読者は、こう思われているのではないだろうか?

「『仕事の技法』と言っても、仕事には、様々な分野があり、様々な職種があり、様々な仕事がある。そうであるならば、仕事の技法もまた、様々な技法があるだろう。この本は、その中の、どの技法を語ろうとしているのか?」

その通り。

もとより、仕事には、様々な分野があり、様々な職種があり、様々な仕事がある。

従って、「仕事の技法」にも、様々な技法がある。

それゆえ、著者も、過去に、「企画力」や「営業力」、「意思決定」や「話術」など、様々な技法に関する著書を上梓してきた。

しかし、実は、「仕事の技法」には、企画であれ、営業であれ、開発、生産、サービス、総務、経理、人事、情報、広報、いかなる仕事であっても求められる、「根幹的技法」と呼ぶべきものがある。

本書においては、その「根幹的技法」について語ろう。

ひとたび、それを身につけたならば、いかなる分野の、いかなる職種の、いかなる仕事においても、プロフェッショナルとして最高の力を発揮できる「根幹的技法」について語ろう。それも、読者が、職場において、日々の仕事で経験するような、「具体的な仕事の場面」を紹介しながら、分かりやすく語ろう。

では、その「仕事の技法」の「根幹的技法」とは何か?

それは、「対話の技法」である

なぜなら、どの分野の、どの職種の、どの仕事であっても、その仕事の根幹は、商談、交渉、発表、説明、会議、会合、報告、連絡、相談など、すべて、顧客や業者、上司や部下を始めとする「人間」を相手とした「対話」だからである。

しかし、ここで言う「対話」とは、広い意味での「対話」のこと。

すなわち、相手から「メッセージを受け取り」、相手に「メッセージを伝える」、すべての行為のことである。

そして、改めて言うまでもなく、仕事においては、相手のメッセージを正確に受け取り、相手にメッセージを適切に伝えることが、最も大切なことであり、それゆえ、「仕事の技法」の根幹的技法は、「対話の技法」に他ならない。

しかし、ここまでは、ある意味で、当然のこと。

多くの読者にとって、仕事における「対話」や「コミュニケーション」の重要性は、改めて言われるまでもないことであろう。

では、問題は、どこにあるか?

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