磯山友幸「経済ニュースの裏側」

「爆買い」は2月で終わる!?
観光客増でも、客単価の減少が止まらない

2016年01月20日(水) 磯山 友幸
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【PHOTO】gettyimages

毎月下落が続く数字

暖冬などの天候不順の影響もあり、昨年秋以降の消費減退が鮮明になっている。そうした中で、中国人観光客など訪日外国人による「爆買い」への小売店の期待は高まる一方だ。

中国人留学生のアルバイト先といえば、外食チェーンやコンビニというのが長年の定番だったが、最近は小売店の免税カウンターなどでの仕事が増えているという。店の大小を問わず、いかに中国人や台湾人、香港人などを顧客として取り込むか、熱い視線を送っていることが分かる。

だが、そもそも外国人観光客の「爆買い」はいつまで続くのか。昨年10月に本欄で「ついに『爆買い』がピークアウト!?~中国の景気減退と、二つの数字が示す、明るくない未来」(http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/45941)という記事を載せた。新聞などが訪日外国人の急増による爆買いの様子を繰り返し報じていた段階だったので、多くの読者に読まれた。

その記事で着目したのが、日本百貨店協会が毎月公表している「外国人観光客の売上高・来店動向(速報)」。百貨店71店舗で免税手続きが行われた物品の売上総額や免税手続きをした客の数、平均客単価などのデータが明らかになる。

2015年10月20日に発表した9月のデータは免税の売り上げ総額が138億6000万円と前年同月の2.8倍だった。

一見、良い数字に見えたが、前の月、8月の171億6,000万円に比べると19%もの大幅な減少だった。免税手続きをした客の数も19万2000人と8月の22万9000人から16%も減っていた。さらに、免税客の単価が下落していることが気になった。

免税売上高が過去最高を記録した2015年4月の平均客単価は8万2000円だったが、そこから毎月下落が続き、9月には7万2200円にまで下落していたのだ。

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