現代ノンフィクション
2015年12月29日(火) 田ノ上 博規

【箱根駅伝連覇へ】青山学院大学・原監督独占インタビュー!「山の神に頼らない、最強のチームができました」

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青学名物「補強」。体幹トレーニングの一種で、ブレない身体を作り上げる

「仕上がりました」

「箱根駅伝で優勝して以降、選手、そしてチームが置かれた環境は大きく変わりました。それでも、チームの雰囲気はギスギスとした感じもない。戦力的には去年以上です。青学大陸上部史上・・・いや、大学駅伝史上最強のメンバーで箱根に臨めるんじゃないかな」

12月某日、箱根駅伝(16年1月2~3日)で連覇を狙う青山学院大学は千葉・富津岬で選抜メンバーによる最終合宿を行っていた。練習を見つめる原晋監督は冒頭のようにチームの仕上がりの手応えを語る。

前回大会は2位・駒沢大に10分以上の差をつける圧巻のレースで初優勝。明るいチームカラー、そして元中国電力営業マンという原の異色の経歴も注目を集めた。優勝メンバーのうち8人がチームに残っており、今大会の優勝候補の筆頭である。

「特に、昨年は出場できなかったメンバーが、今季は成長しています。去年、部内の選考レースで遅れ、メンバー落ちをした下田裕太、中村祐紀(2年)なんかは特に頑張っている。二人にはあの時、『今は辛抱』『絶対、来年エース格になるから』と声を掛けたんですが、本当にその通りになりました」

「負けたらいろいろと言われるでしょうね」とこぼすも、原の表情はとてもリラックスしていた

弱小だった青学をとりまく環境はこの一年で大きく変わった。新たな「山の神」となった主将・神野大地ら、主力選手に向けられる目の色が違う。そして、原には陸上の枠を超えて、取材オファーが殺到。自身の半生を振り返った『魔法をかける』をはじめ、4冊の著書を刊行している。

「監督として、現場の指導はもちろん、陸上の魅力を伝え、競技人口を増やせるような発信力を持つことも大事だと思っています。私自身、この10カ月で講演の数は60回を超えました。さすがに10月以降の駅伝シーズンは講演数を減らし、12月は競技に専念していますけどね。

テレビ局にもお呼び頂き、いままでにないファン層を我々は勝ち取った自信はあります。実際、スカウトで地方の高校に伺ったときも、一般学生が『あっ、原監督だ』って言ってくれるシーンが増えました。関東学連からはあまり出過ぎるなと言われていますが……(苦笑)」

原自身が広告塔となった宣伝活動は効果があった。原自身も、やりがいを感じている。一方で、その活動に注力することによる弊害もあったという。

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