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脳の情報処理が巻き起こすビッグデータ革命「スパース・コーディング」がすごい!

2015年12月17日(木) 小林 雅一
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〔PHOTO〕 iStock

20世紀終盤に脳の研究から生まれたIT理論が今、「AI(人工知能)」や「先端医療機器」、さらには「電波天文学」まで幅広い分野で科学革命を巻き起こそうとしている。それは「スパース・コーディング」と呼ばれる理論だ。

科学の前に時事的テーマをひとつ

だが、そうした深遠な科学の話に入る前に、今回はほんの少しだけ寄り道をお許し願いたい。若干、私的かつ時事的な話だ。

私は群馬県の農村の出身だが、私が子供の頃(1970年代)は、地方選挙などが近づいてくると地元の政治家の関係者が、地域の公民館などに近隣のお年寄りを集めて催し物をやっていた。

お年寄りたちは食事や酒などで饗応される他、半ば現金に近いような土産物なども渡されていたようだ。当時、私の祖母もよく、そういった会合から帰ってきては「今日の飯はまずかったのう」などと家で言っていたものである。

当時はそういうおおらかな時代で、今、政治家が地元の有権者に団扇(うちわ)を配っただけで批判されているのをテレビなどで見ると、ほんとうに隔世の感がある。

しかし団扇であれほど大騒ぎしている割には、最近何か変だなと思ったのは、政府が補正予算案で一人当たり3万円を給付するというニュースである。(来年の参院選を控え)「一億総活躍」政策の一環として、低所得の年金受給者1250万人に一律3万円を給付するのだという。

これは今から何十年も前に、選挙前の政治家が村の公民館でお年寄りに酒や飯や土産物を出していたのと、精神的には同じことではないのか。また今の軽減税率を巡る動きも本質的には、これと同じことではないのか。

こんなことでは一億総活躍はおろか、今は真面目に働いている人たちでも、やがて何もやる気がなくなってしまうのではないか。

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