経済の死角

三井不動産VS旭化成「うそつきマンション」ドロ沼バトル!〜巨額賠償の「請求書」をかぶるのは誰だ

2015年11月17日(火) 週刊現代
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旭化成建材では次々と新しい「不正」が発覚する。旭化成の浅野敏雄社長は、三井不動産の岩沙弘道会長の強硬姿勢に泣いてばかりはいられない〔PHOTO〕gettyimages

住民と業者の間で、デベロッパーとゼネコンと下請けの間で、さらには住民同士の間で……。怒号が鳴り、思惑が交錯し、押し付けと騙し合いが噴き出す。誰かが勝って、誰かが失う。これは壮大なババ抜きだ。

爆発した旭化成のホンネ

かつて両社がタッグを組んで手掛けた東京・板橋のマンション『サンシティ』は、業界初の大規模民間開発物件。それぞれの「中興の祖」である江戸英雄氏と宮崎輝氏は肝胆相照らす仲だったし、元会長同士の田中順一郎氏と山口信夫氏も公私にわたって親しんだ。

三井不動産と旭化成。

長く深い盟友関係にあった両社が、横浜の「ウソつきマンション」騒動を機に、一転してドロ沼バトルに突入している。

「本来なら両社のトップが揃って共同謝罪会見をするべきだが、いつまでたっても開かれない。三井不動産にいたっては、自分たちは信じていた旭化成に裏切られた『被害者』という体で、表立って謝罪する単独会見を開こうともしない。あまりに情けない態度だと業界でも呆れられている」(大手ゼネコン幹部)

一方の旭化成も、言うべきことは言わせてもらうとばかりに、11月2日の記者会見で、幹部が「本音」を爆発させた。

「旭化成の平居正仁副社長が、『データ改竄と不具合がストレートに因果関係があるとは思っていない』『(杭が固い地盤である支持層に)届いている可能性もあると思っている』と衝撃発言をしました。

平居発言の意味するところは、『そもそも杭が支持層に届いていないかどうかは、まだわからない』、『マンションの手すりが2㎝ズレているのも、杭のせいなのかはわからない』。つまり、自分たちが『主犯』とは確定していないと主張しているわけです。

逆にいえば、マンションが傾いている真の原因は、実は杭ではなく柱にあったりはしないのか。それを調査しようともせず、すべて旭化成のせいにして終わらせようとしている三井不動産、施工主の三井住友建設に対して不信を投げかけている」
(全国紙経済部記者)

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