経済の死角

「カレーなる買収」 ハウス食品にとってココイチは最高のパートナー
~経営状況からみれば、この買収は大正解

2015年11月12日(木) 田中博文
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CoCo壱番屋HPより

先日、ハウス食品によるカレーチェーン「壱番屋」の買収が発表されました。壱番屋からみた後継者問題としてのエントリーはいくつもありますが、ハウス食品から見て、このディールの位置づけはどうなのでしょうか? 今回はそれを探ってみたいと思います。

最近ちょっと元気がないハウス食品

ご存知の通り、ハウス食品はカレー、シチュー用ルーを中心に健康食品やスナックも手掛ける大手食品会社です。

グラフ[1]の様に全社的な売上は14/3期に食材輸入会社を子会社化したことにより近年は売上2,300億円を確保する様になっていますが、グラフ[2]の様に営業利益は減少しており、しかも利益率が下降気味であるのが気になるところです。

グラフ[1]
グラフ[2]

セグメント別に見てみましょう。セグメントは大きく4つに分かれます。

グラフ[3]
グラフ[4]

1つは国内における香辛・調味加工食品および業務用製品の製造販売を行う香辛・調味加工食品セグメントです。ここにカレールーや、シチュー、ラーメンなどが含まれます。

次に健康食品の製造販売およびダイレクト(通販)事業を行う健康食品セグメントです。ここに「ウコンの力」などが含まれます。そして、海外事業セグメント、その他となります。

当然ながら、香辛・調味加工食品セグメントの売上、営業利益が一番大きいのですが、基本は横ばいの印象です。近年は海外事業、多角化を推進しているその他が売上を増加させていますが、利益はこれからというところでしょうか。利益率は香辛・調味加工食品を除き、回復基調です。

それでは、香辛・調味加工食品セグメントを更に詳しく見ていきましょう。 

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